あの日、あの時、あの場所で Ⅱ【Reo】 (ページ49)

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窓際にあるテーブルに買ってきた缶ビールやレモンサワー、おつまみを並べる。

「おつまみのチョイスおっさんかよ(笑)」

やっぱりか(笑)

『食べたいのばっかり買ったらこうなっちゃったの！言われると思ったけど……(笑)何飲む？』

「どうせビール飲むでしょ？レモンサワーでいいよ」

『グラスも冷やしといたからどっちでもいいけどね……』

グラスを持ってくと缶ビールを開けて注いでくれる。
玲於は缶のままでいいのね。

『ありがとう』

「はい、カンパイ」

注いでもらったビールを飲む。

『あ゛〜しあわせ！』

「うわ、マジでおっさんじゃん(笑)」

『りんごジュース飲むでしょ？とか言われてた頃が懐かしいわ』

「あーそんなこと言ったっけ？俺」

『もー！(笑)』

めちゃくちゃ子供扱いしてきてたもんね？今もか。

「今日部屋見てきたんでしょ？どーだった？」

『あ、そうそう、ここにしたの』

カバンから書類を出して玲於に見せる。

『ここね〜、引越しどうすんの？手伝おっか？』

「これから忙しいのにそんな暇ないでしょ！前も全部ひとりでやったし、心配しなくていいから」

「そ？なんかあったら言ってよ？迷惑じゃないから」

『わかった、ありがと(笑)』

「なに、なんかおかしい？」

『いや、思ったより過保護なんだなと思って』

「わりぃ？」

『ううん、嬉しい。でもなんかイメージと違って(笑)』

なんかもっと全然構ってこないイメージだったから……

思えば前からそんなことはなかったよね、自惚れそうでダメだと思ったんだけど。

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