あの日、あの時、あの場所で Ⅱ【Reo】 (ページ42)

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扉がノックされ、現実に引き戻されるように玲於くんと離れる。

隼「玲於ー？お取り込み中すいませんね、時間切れです」

「あーーーーもう！分かったよ」

涼「Aちゃん！会いたかったー！」

涼太くんがまるで犬のようにわたしに飛びつこうとするのを玲於くんが阻止する。

「は？涼太くん？」

隼「玲於、顔怖っ(笑)」

『お久しぶりです……』

涼「また会えてよかった。玲於のことよろしくね」

『うん』

涼「また泣かされたら俺のとこ来ていいからね？」
隼「俺のとこでもいいよ？」

「何言ってんの、ダメに決まってんでしょ」

『……考えとく』

「いや、考えんなよ！(笑)」

涼「玲於、ちゃんと連絡先聞いた？」

「あ、やべ。もうブロックすんなよ？」

『はい、すいません……』

隼「俺もー」

「ダメ」

涼「また連絡取れなくなったりしたらどうすんの？」

「えー？しゃーねーな」

結局玲於くん、涼太くん、隼くんとLINEも元通り、電話帳まで登録される。

彼らも忙しいので時間も限られており、ここでお別れ

隼「Aちゃんまたね！」
涼「バイバイ！」

『はーい！バイバイ！』

「ごめん、連絡するから。気を付けて帰って」

『うん。ありがとう。お疲れ様です！』

自分から離れておいてなんだけど
また会えて、会いたいと思ってもらえててとても嬉しかった。

もう"友達"じゃないんだよね……え、"彼女" ？
思い出しただけで顔から火が出そうどうしよう。

変な奴って思われないように早く帰らなきゃ……

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