あの日、あの時、あの場所で Ⅱ【Reo】 (ページ37)

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夏休みも終わりライブ当日

引率ということでもちろんわたしも駆り出される。

なんなら客席からGENERATIONS見たかったわ、なんて思ったり。

ドームの楽屋に生徒達と一緒に押し込まれ、みんなテンション高いな〜なんて年の差をひしひしと感じていた。

そんなみんなもやっぱり本番が近付くにつれ緊張している様子。

楽屋でパート練習や芳乃の指揮で合わせたりして

本番前、リハーサルに行く。

生徒「せんせーーーー緊張してきた」

『いやーみんな恵まれてるよ。同じステージは二度とないんだから、楽しんでおいで！』

生徒「はい！」

そんなわたしは……

芳乃「A先生は荷物番お願いしていい？ごめん！(笑)」

『りょーかいです』

楽屋の荷物番というか楽屋の鍵を管理することに。

正直わたし今日要らないもんな、これが仕事だと思うと
やっぱり客席で見たかった……(笑)

でも顔合わせることないしいっか……

リハーサルの音が楽屋にも聞こえてきて
高校生を少しだけ羨ましく思う。

自分ももし現役だったら嬉しいもん。
こんな貴重な機会ないし本当に夢だよなあ。

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生徒「はあーーーーー緊張したーー！」

リハーサルを終え楽屋に戻ってくる生徒たち。

写真撮影もしたみたいで
GENEのファンの子なんかはもう魂抜けてる(笑)

やっぱりおかしいのよ、あの人たちと友達だったのなんて
未だに信じられないし、好きになっていい相手ではなかった。

それでも好きでどうしようもなくて

色々考えてたらちょっと泣きそうになってて
戻ってきた芳乃に心配される。

芳乃「え、どうした？ごめんひとりにしたから寂しかった？(笑)」

『いや、なんでもない』

芳乃「嘘つけ、鏡見てきなって。ほら」

『……すいません』

こういう時何も聞かずに察してくれる芳乃はやっぱり優しいな。

とりあえずトイレ行って頭冷やしてこよう。

芳乃や生徒にもこんなわたしの私情で迷惑かけるわけにはいかないし。

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