あの日、あの時、あの場所で Ⅱ【Reo】 (ページ36)

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そのライブ本番までもうすぐ1ヶ月という中
GENE高でライブのキャンペーンでやってくるらしく
うちの高校にも練習を見に来るというのだ。

芳乃「みんな喜ぶだろうねえ」

『そうだね……』

芳乃「なに、A嫌なの？あ、緊張してる？(笑)」

『いや……まあ皆さんかっこいいしね』

当日用事作って休んじゃだめかな……
ダメだよねー……

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迎えた収録で来るという当日。

朝の情報番組に生出演するGENEの皆さんを見ながら
今日会うことになるのか……と少しドキドキしてしまう。

いつも通り生徒達の発声練習をして、
今日は事前に頂いてる楽譜「少年」のパート練習をした後、合わせることになっている。

基本的に全体練習の指揮・指導は芳乃がやるので
わたしはひとりひとり発声をみてあげたり、
気になったことがあったら伝える。

午後、遂に彼らが音楽室にやってきた。

亜「こんにちは〜」

生徒達「キャーーー！」

隼「さて、夏休みの皆さん部活の中、えー、お邪魔します。改めましてGENERATIONSです！」

生徒達はとても嬉しそうだし、リアクションが若いな〜なんて思ってしまう。

普段経験したことのない収録の現場。
カメラや機材に囲まれる独特な雰囲気。

わたしはなるべく誰にも気付かれないように生徒に隠れて隅の方にいた。

歌うのは生徒だし、やることないもんね。

収録は進み、生徒とGENEの皆さんが一緒に合唱をしたりしている間はほとんど準備室から覗いてた。

ただそれを芳乃に気付かれ、
皆さんが譜面台に来た証としてサインを書いたりしてる間呼び戻された。

芳乃「ちょっと！A先生どこ行ってたんですかー」

『いや、わたし邪魔じゃないですか』

GENEのメンバー半分以上は会ったことあるから
なるべく誰の目にも入らないようにしたかったのになー……

芳乃も美人だから数原さんにチラチラ見られてる気がするし(笑)

隼「ありがとうございましたー！」
亜「1ヶ月後よろしくお願いします！」

去り際、玲於くんと目があった気がするけど
気のせいだよね……？

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