あの日、あの時、あの場所で Ⅱ【Reo】 (ページ35)

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時は流れに流れまくって高校は夏休みになる。

秋にはコンクールもあるので夏休みが勝負なのである。
暑い中毎日のように午前中から練習をする。

芳乃「A先生、ちょっといい？」

『はい』

生徒達がパート練習中、準備室に呼ばれる。

芳乃「この間さ、出演依頼があってさー、これ」

そうして見せられたのは GENE高夢企画。
ドームツアーでGENERATIONSと同じ舞台で合唱するというもの。

芳乃「一応部長とパーリーには話してあって、彼らはやりたいって言ってくれてるんだけど」

『そうなんだ……』

芳乃「どう思う？コンクールもあるしさ、でもいい経験だと思うんだよね」

『生徒達もやりたいって言ってるならいいんじゃない？一生に一度あるかないかの経験だよ』

芳乃「そうだよね！まああの子達ならできるでしょ。よし、ありがと。進めるわ」

『うん』

ドームツアーやることを知っていただけに
生徒達が同じ舞台に立てるのを嬉しく思う反面

わたしも引率で先生として一緒に行動するだろうし
もし会ってしまったら……なんて考えて

いや、流石に会うことないかわたしが一緒に歌うわけじゃないんだし。

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