あの日、あの時、あの場所で Ⅱ【Reo】 (ページ28)

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1週間後、東京に戻ってきて
マスターにも父の容態とか、芳乃に言われたことを一通り話す。

マ「そっかー、お父さんは無事でよかった。Aちゃんのやりたいことやればいいと思うよ。この店なんてほら、暇だし大丈夫だからさ」

『マスター……せっかく雇ってもらってすごくよくしてもらったのにすいません』

マ「いいのいいの。もしまた東京来ることがあったら遊びに来てね、いつでも暇だから(笑)」

『ありがとうございます』

芳乃にも連絡をし、
とりあえず月末に地元に戻ることにした。

急で申し訳ないな……また引越し準備しなきゃだし。

ここ数日わたしも忙しくて玲於くんと連絡取ってないことすら忘れかけていた。

会ったら好きだって思っちゃうしこのまま離れて忘れられたら楽なのかなあ……

もう1ヶ月ちょっとすれば今年も終わるし
クリスマス、年末といったイベントでせわしなく時間が過ぎていくんだろう。

ここにわたしがいなくても、何も変わらない。

またみんな元に戻るだけだ。

芳乃が誘ってくれた仕事は前からやりたいことではあった。
夢が叶ったといえば叶ってるんだな。

お父さんも心配ではあるし
芳乃と一緒に働けるのも楽しみだしね。

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