あの日、あの時、あの場所で Ⅱ【Reo】 (ページ26)

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次の日の夜、実家の母から連絡があった。

お父さんが倒れたと。

命に別状はないみたいなんだけど帰ってきてほしいとのことで

マスターに連絡したら1週間休んでいいよと言ってくれて

約8ヶ月ぶりに帰省する。

最低でも2週間は入院が必要らしく、病院にお見舞いに行く。

『ただいま。お父さん大丈夫？』

父「おーAごめんな、大丈夫大丈夫」

母「そんなこと言ってまだ安静にしてなきゃダメでしょ」

父「東京には慣れたか？」

『まあそこそこ。でもやっぱりこっちにいたときの方が楽だったなー夏も涼しいし』

母「そういえば芳乃ちゃんが心配してたわよ、東京行くって言ってなかったの？」

『あー、話してたはずなんだけどな』

相葉芳乃は幼馴染で近所に住んでおり、
高校までずっと一緒だった。

部活も一緒で、とても仲が良かった。

芳乃はとても頭がよく、才能もあり大学は別々になり
(……高校入るとこまではわたしも負けてなかったと思うんだけど)

芳乃のお爺さんが高校の理事長
お父さんが校長だったのもあり
芳乃も今、その高校で音楽教師をしている。

要はお金持ちだし頭がいいっていう感じ。

大学入ってからあんまり連絡取らなくなってたけど
彼氏の話とか上京することは言ったはずなんだけどなあ(笑)

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