あの日、あの時、あの場所で Ⅱ【Reo】 (ページ17)

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……………

「でもAちゃんかわいいんだから気を付けなよ」

さっきまでの扱いと変わってかわいいなんて言われたら恥ずかしくなっちゃうな。

『……うん』

「知らない人にはついていかないこと！わかった？」

『はーい、れおせんせー』

「ん、わかったならいーよ」

『ふふっ、せんせ、もう寝なくていいの？疲れてるでしょ』

「あー、うん。……ねえ、Aちゃん」

『なんですか、れおれんせー』

「……俺のことどう思ってる？」

『え……？』

どうって、なんて答えたらいいんだろう。

「ごめん、なんでもない忘れて」

『玲於くんは、わたしのお友達でいてくれる人……？』

「……なんで疑問形なの(笑)」

『お友達って思ってていいんでしょ？わたし』

「……ん。そりゃもちろん」

『ふふ、自慢のお友達』

「誰に自慢すんだよ(笑)」

『んー隼くんとか涼太くん？』

「みんなメンバーじゃねえか(笑)」

『……そうだった(笑)ねえ玲於くん、もう寝ていい？』

「あーごめん、また連絡する。おやすみー」

『おやすみ』

……………

自分で精一杯捻り出して"お友達"って言っておきながら
これ以上話すのがつらくなってきて早く電話を切りたくなった。

玲於くんのこと考えてると本当に胸が苦しい。

好きって気持ちがどんどん大きくなっていく。

*