あの日、あの時、あの場所で Ⅱ【Reo】 (ページ14)

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またいつもと変わらない毎日が続き
1ヶ月程経った。

玲於くんはまた出演する映画が来月公開されるらしく
涼太くんやメンディーさんも出るドラマや映画のプロモーションとかもあって相変わらず忙しいらしい。

連絡は取るし、1週間に1回くらいは夜電話がかかってきて
生存確認みたいな他愛のない話をする。

会いたいなあなんて思ってもわたしが言える立場ではないので心の中に毎回留めておく。

そんな中マスターが風邪を引いてしまい
せっかくだし遅い夏休みってことで一週間店を閉めることになった。

『マスターにお大事にってお伝え下さい、奥様も無理なさらずに！』

奥さん「Aちゃんありがとね、ゆっくり休みなよー」

急にできた一週間の休暇。
前から決まってたら旅行とか計画したけども
何しようかな。

夜、玲於くんから電話が来たのでその話をする。

……………

『でね、一週間お休みになっちゃった』

「いいなー俺にくれよその休み」

『玲於くんの代わりは他にいないから難しいよ(笑)』

「はぁーほんとだよまったく(笑)」

『明日から何したらいいかわかんなくて』

「どっか行けば？あー、お友達いないもんね」

『友達いないのは認めるけど別にひとりで行動できますから馬鹿にしないでくださーい』

「へえー」

『めちゃくちゃ興味なさそうじゃん(笑)久々に野球でも観に行こっかなあ』

「暇ならメシ行こーよ」

『えー』

嬉しいけど、忙しいんですよね？

「この忙しーさのさんのお誘いを断って行くところでもあるんですか？」

『わたしでよければいつでも行きますからさのさん許して……』

そう言われると断ることはできないよ。

「よかろう。スケジュール見て連絡するから待ちたまえ」

『ハハーッ。……ってなんなのこれ(笑)』

「ははっ(笑)じゃ、またね」

『はーい、お疲れ様でーす』

……………

わざわざ申し訳ないけど楽しみだなあ。

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