あの日、あの時、あの場所で Ⅱ【Reo】 (ページ19)

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隼「あら、噂をすれば」

涼「え、隼じゃん」

『涼太くん！いらっしゃい』

涼「Aちゃんこんばんは。なに、俺の話してたの？」

隼「うちの王子ならドキドキさせるセリフ、息をするように出るんだろうなっていう話ですよ」

涼「んなわけあるか！(笑)」

隼「涼太くん今日もう終わり？」

涼「うん、ボイトレしてきて今日はもう何もない。あれ、玲於は来てないの？」

隼「玲於誘ったんだけどなんか先約あるみたいで今日は無理って言われたわ」

涼「そっか」

今日は玲於くん来ないんだなってちょっと残念。

『涼太くん、ブレンドコーヒーでいいですか？』

涼「うん。お願いしまーす」

マ「はい。どうぞ」

隼「ブレンドコーヒーしかほぼ出ないからって準備早すぎでしょマスター(笑)」

マ「バレた？他のメニュー頼む人の方が珍しいからね」

マスターってちょっとお茶目なとこあるんだよね(笑)

隼「涼太くんもうご飯食べた？」

涼「まだ。Aちゃんも一緒にご飯行かない？」

『いいの？』

隼「そりゃもちろんですよー。そういえば玲於とご飯行った？1ヶ月前くらい約束してたでしょ、あのロケ長引いて行けなくなって、あの後」

『あー結局行けてないよ。てか、ご飯行くことみんな知ってたの？共有されてるの？(笑)』

だからいつもわたしのことどんな話されてるんだろう(笑)

涼「俺は初耳だけど」

隼「玲於なんかあの日すごく機嫌よさそうだったからなんかあるのかなと思って聞いたら教えてくれた(笑)」

楽しみにしてくれてたのかな、なんて勝手に嬉しくなる。

涼「じゃあ玲於じゃなくてごめんだけどご飯行こう」

隼「イェーイ涼太くんゴチです」

涼「はい？隼くん、今何かおっしゃいましたか？」

隼「はい嘘ですごめんなさーい」

『ふふっ』

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