貴方の反応が見たいのです【文豪ストレイドッグス】

第3話 あなたの声 ページ20

〜3日後〜

！

A……！

何故忘れていた？
何故思い出せなかった？

あんなにも……大切な人を！

敦「……乱歩さん？」

乱歩「済まない、この仕事頼むよ」

敦「え、一寸乱歩さん!?」

「(あんなに急ぐなんて……余程の事があったんだろうな)」


乱歩「A！」

A「あ、乱歩さん。徐々来る頃だと思ってました……よ？」

「どうしたんですか。そんな深刻そうな顔して」

乱歩「済まない、Aの事を忘れていて……
何も分からなかった……」

A「私の異能力ですから、思い出せないのも当然です。
自分を責めないでくださいよ」

乱歩「其れでも！」

ずっと社長の隣に居て、
あの場所が出来る迄、出来てからも
ずっと一緒に居てくれたじゃないか！

A「私は自分が周りと違って当たり前だと思っています。私も異能力者ですから。
……だから、私も貴方も周りと違って当たり前なんですよ」

誰にも理解して貰えない。
そう思っていた時、Aがそう云ってくれた。
救われた気がした。
この人達を、信じてみたいと思った。

乱歩「御免、A」

A「もう良いんです。私は、貴方が幸せなだけで十分ですから」

乱歩「そういえば、答えは見つけておく。って云ったよね？どうする心算？」

A「私……私は……」

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