貴方の反応が見たいのです【文豪ストレイドッグス】

第2話 操り人形の母 ページ19

A視点

「A〜」

A「……何の用ですか」

乱歩「連れ戻しに来た。社長直々に云われちゃってね」

A「聞かなかったんですか？私の意思を」

乱歩「勿論聞いたさ」

A「なら、未来は分かっているはずです。お帰り下さい」

乱歩「……本当にいいの？其の儘此処に居ればA、死ぬよ」

A「あはは、私が死んだ所で何も起きないですよ。安心してください」

乱歩「本当にそうかな？」

徐々執拗いな。
これ以上話していても……

A「異能力 操り人形の母」

本当は使っちゃいけないけどね。

彼の記憶を切っていく。
私が関与している部分だけ。

これを使えば彼とはいえ、3日は私のことを何も思い出せない。
分からない。

乱歩「……君、誰？」

A「さぁ、誰だろうね。じゃあ私はこの辺で失礼しますね」

「あ、そうだ。答えは見つけておきますね」

彼は表情も変えず去っていった。

……期限はたったの3日。
青い空が私を嘲笑っているようで。

私はどうすればいいのか。
そんな考えだけが、頭を支配していた。


乱歩視点

乱歩「ただいま〜」

諭吉「乱歩、Aはどうだった」

乱歩「A？誰それ」

諭吉「！異能力を使ったか……(なら、後3日は……)」

乱歩「社長？」

諭吉「嗚呼、もう戻っていいぞ」

乱歩「……変な社長」

第3話 あなたの声→←ストーリー編【江戸川乱歩様】第1話 ストレイドックス

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す