#79 それは母性本能 ページ7
「そうです。鬼舞辻無残に殺されました。
たとえ俺があの場にいても俺の死体がひとつ
増えただけかもしれませんが」
「そんな悲しいこと言わないで。
…その時、涙、出た?」
「…いえ。禰豆子だけ息があったから
禰豆子を助けるために必死でしたし、
義勇さんに初対面で怒られたし、
鱗滝さんに会いに行く途中で鬼に襲われるし、
そんな暇は……」
「そうなの…ちょっと、膝立ちしてくれる?」
「こうですか?」
素直に炭治郎は屈んで膝立ちした。
「ちょっと失礼するわね」
都希は炭治郎に両手を伸ばすと、
頭を胸に抱きしめた。
「ちょ…都希さん!?」
「都希!?」
「よく頑張ったわね。
悲しい時は泣いていいの。泣いてもいいのよ」
(母さんの匂いがする……)
「炭治郎の奴…!!」
「煉獄、そう怒るなって。アレは恋愛感情じゃない。
母性本能の方だと思うぞ」
怒りマークが出ている煉獄を宇髄が嗜める。
「わかっているけど…!」
(まだ、俺はあんなことされたことないのに!)
「都希さん!俺、煉獄さんに殺されます!
もう、離してください!!」
真っ赤になって炭治郎は離れた。
「杏寿郎さんはそんなに心狭くないわよ」
いや、すごーーく、狭い(笑)
「じゃ、次、煉獄な。
嬢ちゃん、よろしく」
宇髄が、煉獄の背中をどんっ!と押して
都希の前に行かせる。
「何するんだ、宇髄!」
「つまらん嫉妬してないで、
炭治郎と同じことしてくれって
言えばいいじゃないか」
♪───O(≧∇≦)O────♪
宇髄さん、嫉妬してる
煉獄さんにイライラする(笑)
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作者名:ミーニャ | 作者ホームページ:https://ameblo.jp/mienya-suzume/entry-12671902018.html
作成日時:2021年5月4日 20時