#84 兄上のお嫁さん ページ12
煉獄が家に帰ったのはそれから
二時間後だった。
「ただいま帰った!」
「兄上、お帰りなさい!」
奥から煉獄の弟の千寿郎が出てくる。
煉獄のミニサイズって感じだが、
眉が下を向いてる。
「兄上、どうしたんですか?
どうしてそんなに汗だくなんですか?」
煉獄は汗だくだった。
あの後、心頭滅却、煩悩退散を合言葉に
鍛錬をずっとしていたからだ。
「何、気にするな!」
「気になります!とにかく、お風呂は時間が
かかるので、お湯を沸かして来ますから、
身体を拭いてください」
「それには及ばない。井戸で水を被ってくるから
構わなくていいぞ!」
「ええ!?」
「頭、冷やしてくる!」
「兄上、どうしたんだろう?」
煉獄は熱くなった頭と身体を井戸水で冷やして、
普段の流しの着物に着替えて居間に来た。
「兄上、お茶を淹れました」
「ありがとう、千寿郎」
「それで、兄上、要から伝令が来たんですけど」
「うん?」
「兄上、お嫁さんを貰ったって本当ですかー!?」
盛大に煉獄は、お茶を吹き出した。
「ゲホっ、千寿郎、ゴホッ、お、落ち着け…」
「落ち着くのは兄上の方です!
いつの間にそんないい人いたんですかー!?
もう、こないだみたいな性格の悪い人を
「ちょっと待て、千寿郎、落ち着け」
まだ煉獄は息を切らしている(笑)
「僕は落ち着いてます!
それで、お嫁さんはどんな方なんですか!?」
「いや、待て。まだ、祝言をあげてないから
嫁じゃない。しかも結婚の約束もしてないから
まだ、付き合い始めた恋人の関係だ」
♪───O(≧∇≦)O────♪
千寿郎くん、兄上に
ツッコミまくる(笑)
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次回の更新は5月8日の8時に#85、
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作者名:ミーニャ | 作者ホームページ:https://ameblo.jp/mienya-suzume/entry-12671902018.html
作成日時:2021年5月4日 20時