#434 いい匂い ページ17
それから、昼休憩を挟み、
煉獄と都希を乗せた馬車は夕方には
東京に着く予定だ。
馬車の中は四人乗りなので、
煉獄と都希しか乗っていないので、
余裕がある。
ふたりは向かい合って座っていた。
「それにしても、この馬車って
豪華よねー♡」
馬車は豪華な作りで、座席はフカフカの
ソファーであった。
「ソファーがフカフカだから
お尻が痛くならないの♡」
「これは産屋敷家所有の物だと聞いてる。
俺たちのために、お貸しくださったのだ」
「そうだったの!
それはもし今度、お館様にお会いできたら
お礼を言わないといけないわね!」
「そうだな!」
さらに馬車は進み、
「都希」
ささやくような声で言われ、
都希はどきっとした。
「はい?」
「その、隣に座っていいだろうか?」
「は?は…はい、いいけど
どうしたの?」
「君とくっついていたいんだ!」
「はいい?」
都希はびっくりしたが、承諾した。
「では…」
煉獄は都希の隣に座った。
元々、ふたり掛けなので普通に座れた。
「君はいい匂いがするな」
「はい?これは温泉と石鹸の匂いで…」
「いや。君の甘い匂いが…」
煉獄は都希の髪を一房取ると、
その匂いを嗅いだ。
「うん、とてもいい匂いだ♡」
「きょ、杏寿郎さん!?」
…と、このような雰囲気で
馬車は進む。
「東京に着いたら、まず、俺の実家に
来てほしい」
「はい」
「そこで、父上、千寿郎、
そして、俺たち兄弟を育ててくれた
ふたりの乳母兼家政婦に会ってほしい」
「はい。もう会ってるけど…」
「まあ、けじめみたいな物だ。
そのまま一泊して…」
「一泊するのね。
杏寿郎さんはお父様と酒盛りするの?」
「あ、ああ、そのつもりだ」
「じゃ、私は途中までお付き合いするけど、
お先に休ませてもらうわね」
「先に寝るのか?」
♪───O(≧∇≦)O────♪
煉獄さんにとって、都希ちゃんは
いい匂いの人です♡
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次回の更新は
1月30日の20時、
#435 煉獄家
の一話のみの更新です。
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ミーニャ(プロフ) - ゆいいさん» こんにちは、感想ありがとうございます(^^)まだまだラブラブなふたりを書いてて楽しいです(^^) (2022年6月15日 20時) (レス) id: 732fd95803 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいい - とても内容が深くて面白い (2022年6月15日 18時) (レス) @page8 id: ed848c2507 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミーニャ | 作者ホームページ:https://www.pixiv.net/users/8107694/illustrations
作成日時:2022年1月15日 19時