#428 夜の夫婦生活 ページ12
「夜の夫婦生活って?」
都希がきょとんとして訊く。
「だーかーらー!
夜の布団の上でのこと!」
「きゃあ!!」
都希は湯船に落ちた(笑)
「だ、大丈夫か?」
煉獄は慌てて都希に手を貸した。
「だ…大丈夫……」
(そうね、同衾は夜の夫婦生活なのね!)
「炭治郎たちが継子になったら、
その、ひとつ屋根の下で暮らすだろう?
だから、その、夜の夫婦生活をしたら、
君の声が…その……
教育上悪いと思うのだ!!」
煉獄が少しもじもじしながら言った。
「ああ、確かに、教育上悪いわね。
でも、大丈夫よ、杏寿郎さん」
都希が自信たっぷりに言うので、
「?」
煉獄の頭の上に「?」マークがついていた。
「私の陰陽道の先生の陰陽師の賀茂先生、
覚えてる?」
「賀茂光雄か。覚えているぞ」
「陰陽道のお札に、【音消しのお札】が
あるの」
「音消しのお札?」
「そうなの。部屋の柱に貼っておくと、
その貼った瞬間から八時間、
その部屋の音は一切、漏れないと言う
優れものよ」
「それはすごいな!
もしかして、昨夜もその前の日も、
貼っていたのか?」
煉獄は感心して言った。
「そうなの。
本来は夜泣きする赤ちゃんや小さい子を
かかえて、近所迷惑に悩むお母さんたちの
ために開発されたのよ」
「確かに。赤子や幼な子は夜泣きするな。
実は千寿郎も夜泣きしたものだ。
俺がおぶって散歩に行ったりしたなー」
煉獄が小さい頃の話をしてくれた。
「弟思いのいいお兄さんだったのねー♡
まあ、それは今も変わらないけど」
都希は湯船から上がって、また膝から
下だけ湯船に浸かった。
のぼせるからだ。
煉獄は平気。
「本来の使い方はそうなんだけど、
あの…夜の夫婦生活の声を漏らさないように
使ったり、密談に使ったりと用途は色々ね」
♪───O(≧∇≦)O────♪
音消しのお札の説明を都希ちゃんが
煉獄さんにしています。
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ミーニャ(プロフ) - ゆいいさん» こんにちは、感想ありがとうございます(^^)まだまだラブラブなふたりを書いてて楽しいです(^^) (2022年6月15日 20時) (レス) id: 732fd95803 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいい - とても内容が深くて面白い (2022年6月15日 18時) (レス) @page8 id: ed848c2507 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミーニャ | 作者ホームページ:https://www.pixiv.net/users/8107694/illustrations
作成日時:2022年1月15日 19時