緋炎と桜花 #22【煉獄杏寿郎】【鬼滅の刃】

#318 耀哉からの贈り物 ページ6

応接室では耀哉が座布団の上に
正座していて、右に妻のあまね、
左に長男の輝利哉が座っていた。

「よく来たね、杏寿郎、都希。
君たちを呼んだのは他でも無い。
杏寿郎、君の無限列車の功績を讃えて、
君に贈りたいものがある」

「そんな！！
俺は鬼殺隊士の炎柱として当然のことを
したまでです！！」

煉獄は恐縮して遠慮した。
しかし、耀哉は、

「杏寿郎、君に拒否権は無いよ。
都希、君は杏寿郎の父上や弟と
同居したくないんだよね？」

「え？えっ、えーっと……」

いきなり話を振られて
都希が顔を真っ赤にしてあわあわしていた。
まさか耀哉にそんなことを知られている
なんて知らなかったのだ。

(やだっ、私、すごいワガママな奴
みたいじゃない！！)

「都希、君を責めてる訳ではない。
夫となる者とふたりきりで住みたい、
というのは当たり前のことだ。
私の場合は家族はいなかったから
あまねにはそういう苦労はなかったが…」

「俺は都希が我儘だと思っていません。
彼女の思いを尊重します」

煉獄が助け船を出した。

「そういう杏寿郎と都希に朗報だ。
君たちの新居を、私が用意した」

「「ええ！？」」

余りにも突拍子もないことに
煉獄と都希がかお館様であり耀哉の前なのに
大声を上げてしまった。

「杏寿郎、君の無限列車の功績を讃えた
私からの細やかな贈り物だ。
どうか受け取ってほしい」

「お館様、それは余りにも
この身に余ります！！」

煉獄は慌てすぎてなんだか変な
日本語を使っていた(笑)

「気にしなくていい。
杏寿郎の実家と蝶屋敷の中間辺りにあるから
何かと便利だろう。家の間取りは今風に
言うと四LDKだよ」

「それ、ふたりで住むには
すごく広くないですか！？」

今度は都希が耀哉に訊く。

「杏寿郎、君は炭治郎、善逸、伊之助を
継子にするつもりだろう？」

♪───Ｏ(≧∇≦)Ｏ────♪

いきなりポンっと家を
プレゼントするお館様。
よっ、太っ腹！！

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10月10日の20時、
#319 継子にしたい三人
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