緋炎と桜花 #22【煉獄杏寿郎】【鬼滅の刃】

#330 狼藉 ページ18

そこに産屋敷家の五つ子のうちの下の
女の子、くいなとかなたが駆けてきて、
ガバッと都希に抱きついてきた。

「「都希お姉様！！」」

「きゃあ、びっくりした！
どうしたの、くいなちゃんとかなたちゃん？」

都希がふたりの名前を言い当てたのを
つゆがびっくりして聞いた。
なんせ黒髪の輝利哉以外、そっくりなのだ。

「都希さん、五つ子さんたちを
見分けられるんですか？」

「髪飾りとその位置でわかるわ。
それでどうしたの、ふたりとも」

「杏寿郎さんがろうぜき？を都希お姉様に
したから都希お姉様は今日からお屋敷に
泊まるのー♡」

「ろうぜき？…って何？」

都希がきょとんとしてつゆに訊いた。

「乱暴とか暴行とか、そういう意味です」

「乱暴？暴行…？あ、あれのこと……」

都希の顔がかあぁぁぁ！と
赤くなって顔を両手のひらで隠し、
膝から崩れた。

「「都希お姉様？」」

くいなとかなたが駆け寄る。

「だ、大丈夫よ、ふたりもも。
れんげさん、あれは杏寿郎さんの狼藉じゃなくて、
あの、その、私も同意してたんで……」

「でもお輿入れ前の都希さんに
あんなことや、こんなことを
したんですよね？
立派な狼藉です」

「そんな大したことしてないです！」

「狼藉には変わりません。
まったく、お輿入れ前の乙女に
何してるんだか…」

そんな話をしていると、
隠の女性が都希とれんげを呼んだ。

「奥様がお呼びです。
居間にいらしてください」

「はい！」

そういうことで都希はれんげに連れられ、
居間に向かった。居間にはすでに
煉獄が座っていた。
都希は駆け寄った。

「杏寿郎さん！鼻血は大丈夫ですか？」

「ああ、大丈夫だ。止まったから。
君の着物を汚してすまなかった」

「いえ、それは大丈夫です！
鼻血が止まってよかったです！」

「やっぱり洋服もいいなー♡」

「あんまり見ないでください！」

つい、イチャつくふたりであった…

♪───Ｏ(≧∇≦)Ｏ────♪

イチャつくふたり。
都希ちゃんは産屋敷家のお子様と
仲良しです。

お気に入りに投票してくださった方々、
本当にありがとうございます。
感謝、感謝です。
とうとう160人突破しました(≧∀≦)
感想もくださると飛び上がって喜びます(*≧∀≦*)

次回より
【緋炎と桜花 #23】に
移行します。
またよろしくお願いします。

次回の更新は
10月21日の20時、
#331 童話の語り人
の1話のみの更新です。

この小説の続きへ→←#329 目隠し

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す