緋炎と桜花 #21【煉獄杏寿郎】【鬼滅の刃】

#302 奥手な彼 ページ5

ちなみに杏寿郎は都希に一目惚れ
していない。惚れた瞬間は、
お互いに自己紹介した時、
都希が話しかけてくれた言葉の、

『あなたのお名前の字の杏子は
実もおいしいけど、花も綺麗なんですよね。
私は好きです』

の【好きです】の声が心に響いてしまい、
その時は気づいてなかったが、
その時に、しっかり惚れていたということだ。
最初は外見では無く心に惹かれた感じだ。
今は外見にもメロメロだ(笑)

「ご先祖はその場で結婚をしてもらう
約束をしたそうだぞ」

「…なんて言う気の早い……」

「手も早かったらしいじゃないか。
木花咲耶姫がそう仰ってた」

「あー…出会った次の日に同衾したと……
俺はそんな恥知らずではありません！！」

(それを奥手と言うのではないか？)

慎寿郎はそう思ったが口に出さなかった。
実は自分もそうであり、なかなか瑠火に
手を出せなかったのだ。
似た者親子。

「間違いなく奥手ですねー♡」

いきなり炭治郎の隣に、
ザ・陰陽師！！と言う
平安時代の貴族の
ような格好の青年が正座していた。

「「わあっ！！」」

炭治郎と善逸がびっくりして同時に声を上げて
のけぞる。
炭治郎はそれでも礼儀正しく聞いた。

「な、なんなんですか、あなたは！？」

「申し遅れました、僕は賀茂(かもの)光雄。
賀茂家、現当主の陰陽師です」

「わぁー、その格好からして、そうなのかなーと
思ってましたけど、本物の陰陽師なんですかー！？」

善逸が嬉々として聞く。
生で本物の陰陽師に会えたのが嬉しいのだ。
現代では言う、芸能人に会えた感じに近い。

「本物です。可愛い教え子の都希さんが
眠ったままだと伺って馳せ参じました」

「教え子？」

炭治郎が光雄に聞いた。

♪───Ｏ(≧∇≦)Ｏ────♪

陰陽師、賀茂光雄再登場。
善逸がミーハーになってます(笑)

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