緋炎と桜花 #20【煉獄杏寿郎】【鬼滅の刃】

#296 炭治郎と慎寿郎 ページ14

「炭治郎、こちら俺の父だ」

その場を仕切り直して
杏寿郎が慎寿郎を炭治郎に紹介した。

「はじめまして、竈門炭治郎です！！」

蜜璃に降ろしてもらった炭治郎が
慎寿郎に挨拶する。

「そんなに恐縮しなくていい。
私は煉獄慎寿郎、先代炎柱で今の階級は乙だ。
成程、その日輪の耳飾りは…」

慎寿郎が炭治郎の耳飾りを見て唸った。

「この耳飾りがどうしたんですか？」

炭治郎が耳飾りを触りながら聞き返した。

「その耳飾りは日の呼吸の剣士の物だ。
君は日の呼吸の後継者に違いない」

「いえいえいえ！！
うちは代々炭焼きの家系です！！
家系図もあります！！」

炭治郎はぶんぷんと首を振り否定したが、
慎寿郎は炎柱の手記を炭治郎に渡して、

「とりあえず、この煉獄家のご先祖の手記を
読むといい。日の呼吸とヒノカミ神楽の
関係がわかるかもしれない」

「ありがとうございます！」

炭治郎が深々と、礼をする。

「日の呼吸はすべての呼吸の根源。
最強の身技。
その他の呼吸はそれから派生した劣化版だ。
この手記を書いた煉獄柚寿郎は、
日の呼吸に迫る修行をし、
拾の型【緋炎】を編み出したとも書いてある」

「凄い努力家だったんですね！」

炭治郎が感心する。

「父上、恥を忍んでお願いがあります」

何か考えていた杏寿郎が慎寿郎に
話しかける。

「なんだ？」

「恥を忍んでお願いします。
俺に残りの炎の呼吸を指南してください！！」

杏寿郎は慎寿郎に頭を下げた。

「杏寿郎、それは恥でもなんでもない。
経験者に教えを乞うのは普通のことだ。
よかろう、まず座学から
教えよう」

「はい！
ありがとうございます！！」

杏寿郎はまた深々とお辞儀をした。

♪───Ｏ(≧∇≦)Ｏ────♪

改心した慎寿郎さんは
あっさりとヒノカミ神楽の手がかりの
ご先祖の煉獄柚寿郎さんの手記を
炭治郎くんに渡します。

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#297 未修得の炎の呼吸
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