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#8 声にならない気持ち ページ9

時は少し遡る。

その夜は満月が登っていた。
煉獄は夜の闇を疾走していた。
夜の闇と言っても満月の月明かりで
結構明るかった。

満月を挟んで前後三日間の
待宵月(十四夜のもうひとつの呼び名)
望月(満月のもうひとつの呼び名)
十六夜(いざよい)の夜は鬼が活性化する。
鬼が騒ぐのである。
鬼殺隊員はとにかく忙しい。

彼を先導するのは彼の鎹鴉の要。
夜目の訓練をしている、鎹鴉は
夜でも飛ぶことができる。
彼は(あるじ)である煉獄を鬼に襲われている人の
所に案内する。

煉獄が駆けつけた時、まさに鬼が
人に襲いかかろうとしている瞬間だった。

煉獄がその人を庇うように立ち塞がると
鬼も距離を取る。

勝負は一瞬でついた。
そんなに強い鬼ではなかった。

人の方を振り返ると、
そこには見慣れない格好の女子(おなご)がいた。

(歳の頃は俺より少し下だろうか?
甘露寺と同じくらいか?)

かつての継子であり、今は恋柱の
甘露寺蜜璃を思い出す。

自己紹介をしたら煉獄の名前の杏の字の元の
杏子(あんず)の花は綺麗で好きですという
言葉が彼女の口から紡がれた。

好きです。

好きです。

その言葉がこだまする。

そしてその言葉を聞いた時。

(なんだろう、体温が上がる気がする……)

全集中常駐をしてるから体温はいつも高いが
さらに上がった気がしていた。
胸も少し苦しい。
思わず胸に手をあてる。

(なんだろう、この、声にならない
甘いような、痛いような
この気持ちは……)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
煉獄さんサイトのお話です。
お気に入りに投票してくださった方々、
本当にありがとうございます。
感謝、感謝です。

頑張って毎日更新しますので
よろしくお願いしますm(__)m

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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なな - 読んでて、とても楽しかったです。素敵な小説ありがとう^^ (2021年10月8日 0時) (レス) id: 2858fa56d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミーニャ(プロフ) - 詩苑さん» すみません。 (2021年9月26日 18時) (レス) id: e862ec09fb (このIDを非表示/違反報告)
詩苑(プロフ) - 名前変更ないなら設定タグの夢小説設定しないで。 (2021年9月26日 18時) (レス) id: 5eb696a47c (このIDを非表示/違反報告)
ミーニャ(プロフ) - こんにちは。読んでくださり、ありがとうございます。実は女の子の名前にはタイトルに関係ある意味があります。ですから名前は固定なんです。普通の小説として読んでくださるとありがたいです。本当にすみません。 (2021年9月7日 7時) (レス) id: e862ec09fb (このIDを非表示/違反報告)
刹琉夜(プロフ) - 名前変換ができない (2021年9月7日 6時) (レス) id: 32f3210099 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミーニャ | 作者ホームページ:https://ameblo.jp/mienya-suzume/entry-12668956598.html  
作成日時:2021年3月17日 20時

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