助け ページ8
ルパン「そんで次元、大丈夫か?」
次元「あぁ大丈夫だ、それより今まで何してた」
ルパン「いやぁとっつぁんが来ちまってよ?巻くのに時間がかかっちまった」
不二子「あら……ちょっと藍玉の小刀じゃないの!」
不二子はAの横にあった小刀を取りあげ見つめた
「うん、たまたま拾って……五ェ門?」
不二子やルパンと話していると五ェ門はそっぽ向いてこちらを見ようとしなかった
不二子「ふふ、きっとコレよ」
そう言うと不二子はAの足をツンツンとつついた
五ェ門「はっ、破廉恥な……ッ」
ルパン「アララAちゃん、そんな美味しそうな姿になっちゃってえ……僕ちん我慢でぇーきなぁーい!」
そうしてAにルパンが飛かかるとその身体を次元は自分の方へと寄せた
その勢いのままルパンは顔面から床に滑り落ちた
ルパン「ブヘーーーッ!!!痛え……」
次元「たっく……帰るぞ」
そう言って次元は立ち上がるとAは倒れたルパンの所に行ってデコピンを繰り出した
その姿を見る次元の隣に不二子が並んだ
不二子「あなた、よく我慢できたわね?」
次元「…何がだ」
胸ポケットにあるはずの数十本の飴がない事に気づき短く舌打ちを打った
不二子「分からないなら言ってあげる?」
次元「いや、いい」
そう答えると不二子はクスクスと笑った
不二子「あなたがこんなに慎重になるのも珍しいわね」
「そんなに大切?」と続ける不二子にハハッと笑った
次元「自分の餓鬼みたいなもんだよ、危なっかしい感じがな」
不二子「ふぅん、でもあんまりうかうかしてられないかもよ?」
次元「あ?」
不二子はチラリとAを見た
不二子「子どもはいつか親離れするし、気づいた時にはもう他の人の物って事もあるわ」
次元もその言葉にAを見た
不二子「意味のない意地なんて張らない方がいいんじゃない?」
次元「…肝に銘じるよ」
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