新たな男 【主人公side】 ページ43
「……ん」
重い扉の開く音に目を覚ました
起き上がろうとするが、手足縛られてることに気づきハッとした
ロディ「起きたか」
近づくロディを睨み歯を食いしばる
「ここは…」
ロディ「俺らのアジトさ」
「俺ら?」
その言葉に続いて再び扉が開く音がした
そうして現れる男
キングリー「この女か」
ロディ「あぁ、キングリー。
ブルースカイアイズの鍵を握る女さ」
キングリーと名乗る男は顎を掴み目線を合わせてきた
キングリー「いい女じゃないか」
「気安く触らないで」
顔を振ってその手から逃れるとキングリーは笑った
キングリー「ますますいい女だ」
そして彼の手には目にした事のあるものがあった
「それ……!」
キングリー「ほお、この宝石にまで辿り着いていたか」
藍く輝くそれは、ルパンに見せてもらったブルースカイアイズだった
キングリーは後ろ手にその宝石を握らせた
「っ!!……」
まずいと思いぐっと目を瞑ったが反応は示さず、沈黙が走った
ロディ「なぜ反応しない!」
そう言って頬に痛みが走ると髪を持ち上げられた
「ッ…なんで、あなた達がこのことを…?」
キングリー「……おいロディ、宝石の在処を示す物を吐かせておけ」
その質問を無視するようにキングリーは部屋を出ようとした
キングリー「ついでに、コイツに手を貸したヤツも消しておかないとな」
その言葉に目を見開いた
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