日本食 【次元side】 ページ36
「はい」
そうして差し出された手には愛用の煙草
それを受け取ると口にくわえた
Aに貰った飴をずっと食っていたからか、違和感はさほど無かった
ポケットからライターを出すとAはそれを奪った
「へぇ、ZIPPO」
次元「付けてくれんのか」
そう言うとくわえた口を前に出す
Aはその煙草を取り出しそっと口付けると再び戻し火をつける
大きく息を吸い込み煙を吐き出す
次元「今日のは格別にいい」
「そう」
頬を緩ませ笑うAを見て、俺も笑った
次元「明日は何してる」
「寝てる」
次元「どっか行かねぇのか」
「強いて言うなら美味しいもんが食べたい」
表情を変えずに希望を言うAに微笑んだ
次元「あぁ、いいもん食わせてやるよ」
「和食が食べてみたい!」
次元「寿司か?」
「ちょっと前に寿司屋が出来てね、すごく美味しいんだって」
次元「ならそこだな」
「よっしゃ」
ガッツポーズを決める女にまたまた微笑むと
タバコの灰を落とすのだった
「何食べようかなぁ」
次元「食いすぎんなよ」
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