脱出 【主人公side】 ページ4
五ェ門が勢いよく飛び出したのを見て警備にあたる警官達に次元と不二子さんは銃を向けた
その中を動きにくい服で奥で連絡を取ろうとする警官を蹴り飛ばし無線機を奪った
銭形「もしもしっ、ルパンが、ルパンがどうしたんだ!?」
とっつぁんの声が聞こえたため直ぐに電源を落とし懐にしまった
「ルパン!とっつぁんが来るわ!」
ルパン「ぬぁにぃ?そりゃ面倒だ…五ェ門!」
藍玉の小刀の周りの床を五ェ門が切り付けると
鈍い弟がして身体が浮き上がる感覚に陥った
「ひゃ……っ!」
地面から体が離れると恐怖からか身体が疼いた
目を瞑ったその時、手首を捕まれグッと地面に足を着いた
次元「おい、大丈夫か」
「うん……」
その直後、再び鈍い音と共に地面から投げ出された
水しぶきが身体にかかり地下まで落ちたことを悟る
視界は大きな穴が見えた
すると突然次元は腰と頭に手を回し体を捻った
次元の甘い香りが身体を包むと直ぐに視界は水で歪んだ
数秒で水からか顔を出すと大きく息を吸った
「はぁっ……じげ……っ」
次元「っ……」
すぐ近くに浮いた帽子を握りしめ次元の体を支え水からか出た
地下水道、一本道でルパン達がいるであろう道はさっきの瓦礫で塞がっていた
それよりこっち
「次元……」
次元「ん…ッ、ぅ……」
「背中ね、背中でしょ…っ」
投げ出された時に次元が私の代わりに水に背中から入った
結構高さもあった、骨とか大丈夫だといいけど
「次元、喋らないでいいから…背中見せて」
次元は何も言わずに呻き声を上げながら身体を半分こちらに向けた
片方だけ上着を脱がせ背中を見る
……赤く腫れているが骨まではいってない、もう少しだけここにいれば
「次元もういいよ、楽にして…」
そう言うとうつ伏せ になり再び呻く次元に眉を落とした
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