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何が大切か 【主人公side】 ページ24

いつもの、次元が来る時間になった




だが店に入ってきたのは不二子さんで、看板を裏返した




不二子「あなた、次元と何かあった?」




「へ!?」




不二子「昨日から様子が変なのよ、落ち着かないって言うか」




眉を落とす不二子さんを見て、こんな素敵な人に心配される次元を羨んだ




「実は、昨日の夜に……」




私は昨日あった次元の事や、待っている彼の事を話した




不二子「なんなのそれ!」




机をバンッと叩いて立ち上がった




不二子「次元も次元だけどその彼も彼よ!」




自分の事のように怒る不二子さんに少し涙した




「私が悪かったのか…どうしていいのか分からない」




不二子「そんなの次に進んでいいのよ」




それはわかってる。
1年も待ったもん、十分だろうと思っている




「諦めてるの……でも、どこかで待ってる自分もいる…」




不二子「いい、A」




不二子さんは肩を掴み目を合わせた




不二子「努力しなければ幸せは、やってこない。

失敗して失敗して失敗するからこそ

幸せはやってるくるわけで

何が大切かが分かるものよ」




「……何が、大切か…」




不二子「そうよ。あなたにとって、大切なのは何?」




そう言われて、ふと頭をよぎった。
その後すぐ、ルパンや不二子さん、五ェ門の姿が浮かんで、そしてここのBARが浮かんだ



不二子「自分の中で何が本当に大切なのか

ちゃんと考えてほしい

それで何か分かったのなら

相手にちゃんと伝えてなさい」




「……最初に、思った人でいいの?」




不二子「えぇ、それが答えよ」




「……でも、その人に…嫌われてる」




不二子「なぜ……」




「不二子さんなら…嫌いな人にどんな態度取る…?」




不二子「アタシならもう関わらないけど…そうね、会いに来たり名前を呼んだり、笑ったりはしないわね」




その言葉に、視界がぼやけ涙でいっぱいになるのを感じた




「そう だよね…ッ」




不二子「……あなたは大丈夫よ」




「わかんない……ッ、会うの 怖い」




不二子さんは震える肩を抱きしめた




「彼にっ…似ているの 立ち振る舞いや酒を飲む速さが……後ろ姿 ッとか、不満気な態度も」




ギュッと服の裾を掴んだ




「怖い……居なくなっちゃいそうで…ッ、また 1人になるんだって…」




そうして涙を流す身体をゆっくりと



何度も何度も




不二子さんは摩ってくれた

純粋な生き物 【次元side】→←変



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作者名:ななこ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年5月28日 0時

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