歯医者 【主人公side】 ページ17
嫌がる次元を連れて無理やり歯医者に来た
車を出そうとしなかったため仕方なくバスで向かう
休止黙ったままの次元を見てため息をつく
「もう……大丈夫?」
首を横に振ろうとするが急に思い出したように止まり大きく縦に降った
バスを降りて歯医者に着くと次元の足が止まる
「ねぇ〜おっさんでしょ!?」
次元「俺はおっさんじゃ……ッ〜!!」
頬を押さえて黙り込む次元にまたまた溜息をつき歯医者に入った
受付が終わり診察待ちの間、次元は一言も喋らない
ただ5分に1回「便所」と言って立ち上がるため腕を掴んで無理やり座らせた
次元「……」
「待っててあげるから、そんなに怖がらないでよ」
次元「……帰るなよ」
「帰らないわよ」
するとようやく次元の名前、まぁ偽名だけど。
呼ばれた
だが次元は呼ばれても一向に立たない
「呼ばれてるよ」
次元「なぁ、やっぱり」
「早く行けや」
弱々しい声で駄々をこねる次元を無理やり立たせた
渋々診察や治療に向かった
20分くらい、もっとだろうか。
とぼとぼ頬を抑えて出てくる次元に目を向けた
「麻酔効いてたでしょ?痛くないじゃない」
次元「音がやばかった、あのババァ…」
「打たれる方がマシだ」という次元の肩を叩いてお会計を払った
帰る途中、ずっと頬を抑える次元に声をかけた
「……腫れてるの?」
次元の手を退けて頬を触る
「ちょっと熱い…痛む?」
帽子の中から除く瞳を見つめた
次元「……誰のせいだ」
「ん?」
次元「なんでもねぇよ、早く帰るぞ。酒が飲みてぇ」
「禁酒したら?」
次元「それは飴で何とかなるか?」
「無理だからやっぱり次元の最期は肝不全だわ」
次元「虫歯よりいい」
「勝手にして」
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