好きでいてもいいですか part3

現実と夢〜先生〜 ページ15

恵「ねぇ」





部屋でテストの丸つけをしていたら、恵が声をかけた




最近具合が悪いと言っていて、家では寝てることが多い。




それでも優秀な恵は、決まった時間で丸つけやほかの仕事をこなしていた




西浦「どうした？」



リビングに移動してソファに座らせた





恵「…今日、あまりにも具合が悪いから病院へ行ったの」



西浦「どこか悪かったのか？」



、





、





、





恵「ううん………妊娠してた」




頭真っ白。とはこの事を言うと思う。



恵「妊娠2ヶ月だって」



もともと美人と言われる恵は目を細めながら笑うとより美しく感じた



西浦「俺らの、子なのか」



恵「そうだよ、楽しみだね」




いつ、だっけ。

そうか、あの日、抱いたんだ。


もうこれで、あいつのところには戻れないな。






ガラガラッ





と、遠くで扉の音がした。



遠のく恵の顔





それに対して近づくあいつの匂い。







頬に触れた手は、とても暖かくて





俺を目覚めに近づける。







そっと目を開ければ、光とともに最愛と呼べる人の顔が映る









手を伸ばして、荒れていない綺麗な肌を撫でる







嬉しそうに目を細める君。






美しさ。と言うよりは可愛らしさであり、あいつとは実際真逆。



それでも俺を引き込んだ









そして、さっき思い浮かべた現実が気持ちを支配すると






申し訳なくて、君に触れられなかった

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