真実と嘘と輝きと part2

信じるもの ページ23

執事「本当に運転しなくてもよろしいのですか？」






出発の直前


執事が運転手を買って出たがルパンは首を降った




ルパン「あぁ、俺らでやるから大丈夫だ」




次元「お前さんは旦那様のことを頼むぜ」




執事「御意」




そうして頭を下げる執事にルパンは手を伸ばし固い握手を交した




執事「あのICPOの警部はどうしますか？」




社長「行先は伝えるな」




「父さん」




Aの父はそばにいるAの頭をゆっくりと撫でた






社長「……」




その暖かな眼差しが向けられ、Aは首を傾げる




社長「お前は、お前のやりたいようにしろ」




「ん…なにが？」





社長「その先に何が待っていても

自分が信じるものを信じて生きなさい」




「……はい」




Aの瞳が揺れ、力強く頷く




不二子「ちょっとまだ〜？」




ルパン「はぁーい不二子ちゃぁん！！」




次元「行くぞ」




「うん」




次元に手を引かれジェット機に乗り込む




その寸前で、首だけ後ろを振り返ると




優しく微笑む父の姿があった




大きな音を立て、鉄の塊は空へと舞い上がると






社長「……あの子を頼む」






そう呟き、雲に消える影を目で追うのだった

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