真実と嘘と輝きと part2

美女と少女 ページ21

不二子をAの部屋に招き入れると、規則正しい寝息が聞こえた




不二子「この子がテソロ・サングレを加工できる唯一の少女…」




「結構可愛い顔してるじゃない」と言う不二子に珍しいと言った表情でルパンは見た




次元はAの顔を覗き込むと、表情を歪ませた少女の頬に涙がひとつ伝った




「ｯ、かぁ さん……」





その言葉を聞き、次元は手を伸ばしAの涙をゆっくりと拭った




その時、Aはゆっくりと目を開いた




次元「A」




「ん…じげ……」




まだ夢心地のAは不二子を見るや否や首を傾げた




ルパン「Aちゃんどーも、実は紹介してぇ奴がいてな」




不二子「峰不二子よ」




とてつもなく美しい容姿にAはぽかんと口を開けた




「あ…Aです……どうも」




次元「あんまり変なこと教えるんじゃねぇぞ」




不二子「ちょっとそれどういう意味よ」




そうして突然重くなる2人の空気をルパンは紛らわせた




ルパン「まぁまぁ落ち着きなさいって」




次元「ふん……A、スペインに飛ぶぞ」




「スペイン？なんで……」




次元「確かめてぇことがあるんだ、それでこの女を呼んだ」




ルパン「プライベートジェットを自由に飛ばせるのは不二子くらいだからなぁ」




不二子「ほんと人使いが荒いわ、せっかくバカンスを満喫してたのに…」




「すみません、おやすみなのに…」




Aは眉を落とすと、不二子は柄にもなく柔らかく笑った

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