真実と嘘と輝きと part2

力の存在 ページ44

不二子「結局、なんでA達は狙われたの？」




五ェ門「以前盗んだ宝石は一体……」




ルパン「まぁ多方予想はついてるが…っと」




そう言うとルパンは部屋を軽く漁り始めた



所々に銃弾がめり込み
古くなった床には黒い水滴が飛び散り、惨劇を物語る



その跡をルパンは注意深く見ていくと
2つの部屋に多くの血痕が残るのを見ると顔を顰めた



五ェ門「どうした」




ルパン「恐らく、Aの母さんはここで撃たれた」




そうしてルパンが立ったところは玄関付近

銃弾の多さからすると間違いはなかった




ルパン「そんでもって……ここまで移動」




その血の跡を追いかけると、ある部屋へと入る




そこには銃弾の跡は無かった




ルパン「ここまで移動したのは、なにか意味があるはずだ…」




そうしてその部屋を3人はくまなく見ると、部屋の隅に凹みがあった




不二子「これ……」




不二子の細い指がやっと入るくらいの小さな凹みに指をかける


木がこすれる音と共に、そこからは何やら紙がでてきた




五ェ門「これは……」




不二子「ルパン」




ルパン「あぁ…… Aと母さんはとんでもねぇ力を手に入れちまったみてぇだな」




そうして手にした紙を持ち丘の上へと急いだ

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