丘の上にて ページ14
それから、次元は迷った
ペルラの元へと戻り彼女を逃がすか
このままどこかへ消えてしまおうか
だが、縁もゆかりもないこのスペインで
少しだが安らげる場所を作ってくれた彼女を見捨てることは出来なかった
戻ろう。
そう決意した時だった
突然何かが爆発したような大きな音が響き渡った
その方向へ顔を向け、耳を澄ますと
それは爆発ではなく
乱射される銃の音だと気づいた
背筋が凍るような感覚に次元はレイェンダの花畑へと走った
その丘が近づくと、花や木が焼けた嫌な匂いが立ち込めた
人がいるような気配のない、静かな時間が流れる中
次元はペルラが居た家へと走る
そこに見えたのは、ドアに銃弾の後が残るペルラの家だった
その中に銃を構えて入る
ふと、何かが動く音が聞こえた…隣の部屋だった
勢いよく扉を蹴り中へはいると
床に倒れるペルラを見つけた
次元「ペルラ！！」
次元は彼女の身体を支え上体を起こした
支えた手には赤い血が流れてくる
ペルラ「ｯ……、あの 子は……」
次元「お前さんの言う通り、警察に届けた…飴も食わせた」
ペルラ「そぅ……よか、た」
微笑むペルラをじぃっと見つめると、次元はゆっくりと口を開いた
次元「なぜ、俺に頼んだ
お前さんほどの奴なら、他に頼める奴がいただろう」
ペルラ「ふふ…そう、かもね… あなたを 信頼、してた」
ペルラは血にまみれた手を伸ばして次元に触れた
ペルラ「あなた はｯ…だめょ たいせつな、人を残して、しん じゃ……」
触れた手が、音も立てずにゆっくりと地面に降りる
そして次元の腕に重みが増すのを感じるとその身体を抱き上げて外へ出た
レイェンダの花畑がある丘
そのいちばん高いところへと彼女を運ぶと、ゆっくりと下ろして両手を組ませた
数本、花を摘み取り胸に置くと帽子を外した
次元「何が信頼してただ、俺の前じゃ1回もガキの名前を呼ばなかった癖に」
そう次元は呟くと、ふっと笑った
次元「お前さんは、立派な母親だよ…」
そう言い残すと、次元はくるりと踵を返した
花畑の中心で微笑みながら眠る彼女の姿を脳裏に焼き
ゆっくり、そして深く
帽子をかぶった
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エレン(プロフ) - いちごだいふくさん» いちごだいふく様♪とっつあんの回を作りたいなですがなかなか難しい…執念はさすがすぎますね笑 (2019年11月22日 14時) (
レス) id: cd79ee8b93 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふく - 銭形さん…相変わらず執念が凄いな…流石ですわぁw (2019年11月21日 13時) (レス) id: ecd32e4b78 (このIDを非表示/違反報告)
エレン(プロフ) - マリイさん» マリイさんはじめまして！次元かっこいいですよねぇ…… (2019年11月17日 18時) (レス) id: cd79ee8b93 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - ルパン三世の中では次元が1番大好き 初恋相手です (2019年11月17日 14時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
エレン(プロフ) - リオさん» リオさん！続編も見に来てくださってありがとうございます！ゆるぅくお付き合い下さい！ (2019年10月23日 0時) (レス) id: cd79ee8b93 (このIDを非表示/違反報告)
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