78 You ページ28
〜帰り道
突然告げられた言葉
目黒：(来週行くことになった…)
もう行っちゃうの？
分かっていたことなのに…悲しくなる
行かないで…そう言いたいけど、
困らせたくない…
目黒：Aちゃん…？
気づけば目の前にあったのは私の家で
このまま別れちゃえばもう会えなくなるのかな
そんなことを考えて怖くなる…
A：…
目黒：…
どうしよう…泣きそうだ
応援しなきゃいけないのに、
笑おう…
最後はせめて、笑って別れよう
目黒：Aちゃんっ！
名前を呼ばれ精一杯の作り笑いを蓮くんに向けた時
A：？！/////
蓮くんに腕を引っ張られ、おでこに熱いものを感じた
しばらくして優しいリップ音が聞こえる
目黒：…泣かないで
A：蓮くん…？
おでこに感じた蓮くんの唇の感触がずっと残っている
寒いはずの冬の朝…
私の体は何よりも熱く、火照っている…
目黒：Aちゃん…好きだよ…。
困ったように微笑んでいる蓮くん
まるで泣き虫の子供をあやすかのように
目黒：Aちゃんの事好きになれて良かった…。
弓道してる姿も、その泣きそうになってる顔も全部すき。でも、俺はやっぱり笑ってるAちゃんが好きだから…
ずるいよ
そんな悲しそうな顔で言われたら
言えなくなる
行かないでって…好きだよって…
目黒：笑ってよ…
A：…
そのまま蓮くんは私の事を大きな体でギュッと抱きしめてくれた
目黒：バイバイ……
そう言って私の頭に軽いキスを落として
振り返りもせずに行ってしまった…
結局
私は自分の気持ちを伝えることも無く
こうやって蓮くんとの時間をおわらせてしまったんだ
蓮くんが残していった雪の足跡を見つめながら…
さっきまで暖かかった体が冷えていくのを感じる
A：寒い…泣
蓮くんがくれた好きは
私にとってすごく暖かくて…
すごく幸せなものだった…
でも、その好きがこんなにも私を悲しくさせるなんて
知りたくなかった
蓮くんが好きだと言ってくれる度に
私の心は引き裂かれそうなくらい苦しくて
A：行かないで…泣
届くはずのない言葉を彼が消えてしまった方へと
投げかけたその時…
夜空からは小さな白い雪がゆっくりと降ってきた
初雪
みんなはこの雪をどんな気持ちで見ているんだろう
ティロンッ
〜8人のLINEグループ
七海 送信：みんなで初詣い行こー！！
向井 送信：賛成！！
みんなで…
その中に含まれているであろう彼は
このメッセージを見た時どう思うんだろう
静かに夜空を見上げた…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「目黒蓮」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
amn(プロフ) - 番外編のリクエスト！ありがとうございます！番外編書いてみたのでどうぞ読んでみてください笑 (2020年7月1日 1時) (
レス) id: 792676874f (このIDを非表示/違反報告)
pqef79jn7en306g(プロフ) - 番外編見たいです！ (2020年6月15日 1時) (レス) id: 57539d1eef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：amn | 作成日時：2020年6月11日 17時
