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3人を後にして校門に向かう途中…
しばらくまともに引いていない弓の事を思い出した
あの大会以来…ずっといい弓を引けていない
A：今なら…
できる気がした
制服のまま道場に向かい、
今までとは違う軽い足取りで的の前に立った
目をつぶると思い出す
七海や翔太…ラウールが楽しそうに話す笑い声
部活の掛け声や…吹奏楽部の音…
そしてやっぱり最後に思い描くのは
蓮くんの笑顔
色んな思い出と音が私を包み込む
この感じ…
A：知ってる…ピンクい感じだ…
目を開けるとまっすぐ的を絞ることができる
弓を引いて… 放つ。
パキューンッズサッ
A：…
あの日私は蓮くんへの気持ちを手放した
でも私の弓を強くするのも、弱くするのも
やっぱり蓮くんで…
嫌になるくらい蓮くんが好きなんだ
？？：エース復活っすね笑
A：？！ラウールっ！ 今日部活ないけど？笑
振り返ると的の中心の矢を見て笑っている
ラウール：それはAさんも同じじゃないですか笑
A：ま、まぁそおなんだけどさ…笑
あ！てかクリスマスパーティの事聞いた？
ラウール：はい！聞きましたよ笑
楽しみっすね笑
ん…てゆか、ラウールはなんでここにいるんだろう
A：ラウール何しに来たの？
ラウール：あー…いや。なんか、弓打ちたくなって笑
少しだけラウールの笑顔が切なく見えた
A：そっか笑 私も何となく打ちたくなって笑
私…この前の大会で思ったんだよね。弓道は個人種目だけど、弓を打つ時…私大切な人の事考えてる笑
ラウールが何に悩んでいるのか、それは私には分からないけれど。
あの時ラウールがくれた言葉は私に勇気をくれたから
A：ラウールは誰のことを思い浮かべる…？
ラウール：俺は…。
A：その人への気持ちは絶対。弓を引く力もラウール自身も強くしてくれると思うな
ラウール：そおなんすかね…。Aさんには生意気なこと言っといて結局俺何にも出来てないんすよね…笑
そう言ってラウールは困ったように笑う
ラウール：なんか…上手くいかないもんっすね笑
A：んー…そおだね…笑
そう恋愛は思い通りになってはくれない
ラウール：Aさん…ありがとうございます笑
突然お礼を言われて戸惑う
ラウール：今日ここに来てよかったっす笑
Aさんにも会えたし笑
そう言ってラウールは弓を持ち、的の前にたった
頑張れ…ラウール
私も頑張るから
大きなその背中に心の中でエールを送った
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amn(プロフ) - 番外編のリクエスト！ありがとうございます！番外編書いてみたのでどうぞ読んでみてください笑 (2020年7月1日 1時) (
レス) id: 792676874f (このIDを非表示/違反報告)
pqef79jn7en306g(プロフ) - 番外編見たいです！ (2020年6月15日 1時) (レス) id: 57539d1eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：amn | 作成日時：2020年6月11日 17時
