62 翔太side ページ12
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七海を追いかけると小さな空き地に着いた…
翔太:おい!七海っ!
走る七海の手を捕まえ、こっちを向かせると
七海:…泣
?!
初めて見る七海の泣き顔に少し戸惑った
翔太:どうしたんだよ…今朝から変だぞ
七海だけじゃない今朝からずっとAの様子も変だった
七海:…私…Aにひどいこと言った…
逃げてるだけだって…自分が傷つきたくないだけじゃんって…
2人があまり喋らなかったのは
恐らく大会の日から…その日に何かあったんだろか
翔太:どういう事だよ…落ち着けって、
七海:嫉妬したの…
翔太:え?
七海:翔太はAの事が好きでしょ…。私はそれを知ってたから今までずっと自分の気持ちを隠してた…
困らせるだけだから…
そう泣きながら話す七海
翔太:…
七海:でも、Aは気持ちが通じあってるのに…その気持ちを伝えずにいる…。だから、なんか…ずるいって思っちゃったの
気持ちが通じあっている…
そうだよな。誰がどう見てもあの二人はお互い想いあってる
七海:でも…私もずるかった
翔太:え…?
七海:私もあの時、翔太に振られるのが怖くて…自分の告白曖昧にして誤魔化したから…
翔太:いや…別に…
七海:ちゃんと振って欲しい
振って欲しい…そんな事を言える七海を心から強いやつだと思った
俺には…そんな事…
翔太:振って欲しいってお前…
七海:翔太…私…翔太の事が好き
あまりにも真っ直ぐ伝えられたその想い…
俺が七海を好きになれたら、どれだけよかっただろう
俺も七海も傷つくことなんて無いのに…
翔太:…ごめん
七海:…。
俺はどこか七海に甘えすぎていたのかも知れない
Aと付き合う時も別れる時も
七海が相談に乗ってくれていた
辛かっただろうな、
ごめん…その一言には今までの分も込めて…
でも、口にはしない
謝りたいのは俺のエゴだから…
七海はそんな事望んでいない
七海:…ありがとう笑 きっぱり振ってくれて…笑
翔太:お礼言う奴いねーだろ…笑
七海:でも…これで前に進めるから…
七海に好きだと言われる度にラウールの顔がチラつく
そういえば、
七海には好きな人がいない、そんな話をした時
あいつどんな顔してたっけな…
知ってたんだろうな
七海:Aにもちゃんと謝らないと…笑
翔太:あ、そおだな笑 お前らならすぐ仲直りできるよ笑
恋愛に絶対はない。思いどおりにもならない。
でも、「すき」がくれる経験は
俺たちを大きく成長させてくれるのは確かだ…
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amn(プロフ) - 番外編のリクエスト!ありがとうございます!番外編書いてみたのでどうぞ読んでみてください笑 (2020年7月1日 1時) (レス) id: 792676874f (このIDを非表示/違反報告)
pqef79jn7en306g(プロフ) - 番外編見たいです! (2020年6月15日 1時) (レス) id: 57539d1eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:amn | 作成日時:2020年6月11日 17時