千年の恋〜夢と知りせば覚めざらましを〜

You ページ3

みんなで食事をしていた時

バターーーーンｯ!!



？？：誰か！誰かいませんか！助けて下さい！


一同：？！



その時大きな音ともに

男性の助けを求める声が聞こえた



岩本：裏口のほうだ！



照が直ぐに立ち上がり、裏口へと走り出す

その後を追うよに私はみんなと一緒に裏口へ出た



？？：助けてください！誰か！！



裏口へでると1人の男性が、ぐったりとした同い歳位の男性をおぶって泣きながら立っていた



宮舘：どうされたんですか？！


？？：めめが…めめが、妖怪に襲われて…。
傷が深いんです…どうか、どうか助けてください！


阿部：佐久間！すぐに消毒薬と薬持って来い！


佐久間：分かった！


岩本：こちらへ！


A：大丈夫ですよ、直ぐに傷を見ますから


？？：ありがとうございます、、、



何度も助けてと懇願する男性から重症を負ったその男性を引き取ろうとした時…



A：…っ？！



その男性が背負っていたのは…



A：…レン



その顔は今朝夢に見たあなたと……瓜二つで



A：…っ


渡辺：どけっ！何してんだよ！



唖然としていた時

翔太に押しのけられて、私は寝室へと連れていかれる彼の背中をただ見つめることしか出来なかった



A：…嘘、



慌ただしく彼の救護に追われているみんな

その中で私一人だけが

この状況を呑み込めずにいた



だって…


彼は紛れもなく



〜


レン：(…俺はずっとAが好きだよ)


〜



そう言って笑ってくれた



〜


レン：(人間でも…妖でも…それは変わらないから)


〜



あなただったから…。



A：……レン？



あの時代の彼がここにいるわけが無い

それは分かってる

でも…



宮舘：Aっ？？おい！


A：…っ！！あ、、


宮舘：しっかりしろ！傷がかなり深い。
水をくんできてくれ！


A：…わ、分かった



体の震えが止まらない

水をくみに走り出した足も…

上手く動かすことが出来ない



宮舘：A…？


岩本：涼太！よそ見するな！
まずは傷を塞ぐっ！


宮舘：あ、あぁ。わかった！！


？？：めめ…っ。頑張れ、めめ…、


佐久間：薬持ってきた！


阿部：…出血がおおいな…


？？：…ぐっ



横たわる彼

苦しむその男性は…



一体誰なのか



あなたでないことは理解しつつも

どこかで期待してる自分がいる



その日の夜は満月

走り出した私の行先を

青白い月明かりが照らしていた



〜


レン：(…今日は月が綺麗だね)


〜



そう言ったあなたを…思い出す

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