猫さんになったオレの番！？【フロイド・リーチ】

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そんなイチャイチャな2人ばかりでほったらかしにされている者が1人。


気に食わぬ怒り顔でおバカなイチャーズを睨みつけていた。



コツリ…コツ…と革靴の音が地面に軽く2人分響く。最初に口を開いたのは支配人のアズールだった。



「まぁまぁ、そこまでにしてはいかがです？」


「なっ！！アンタ達っ！！なによあの女！フロイドも様子がおかしいし…どうなってるのよここのシステムは！」



女の反応にジェイドがすかさず身をのり出す。



ズイッと黒いメッシュを揺らし、フロイドとは正反対の鋭い眼を光らせ女性の手を取る。



「そうですよね…フロイドもより情けなくなっていますが本当にあんなのでよろしいのですか？僕にしてみては？」



近距離でフワリと香る上品なアロマのようなうっとりとする花の香りに加えて爽やかなミントの香りが低く響く声と共に誘惑した。


「えっ。な、何を言って…！！」


あから様に頬を染めてしどろもどろな反応を見せる女性。
ふんわりとしたカールが揺れる。


「なーんて！僕の番はまだ要りませんのでご安心を。いえ、失礼僕がご安心ですね。貴方の様な主軸の無い方に趣味の時間も取られたくありませんので。」


「……………」


驚いて目がまん丸な女性。今なら大抵の人が彼女に同情出来るだろう。本当に性格が悪い男だ。

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