24 / 7（JW桃黄） (ページ37)

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　のんちゃんから相手方から謝罪があったこと、智洋も元気に登園した旨の連絡をもらいひと安心してお迎えにいくとインドア派の智洋がめずらしく園庭で遊んでいて俺をみつけると「パパーっ」ときんきらきんの笑顔で駆け寄ってきた。

「おーおー…泥んこやなぁ」

「おともだちとおだんごつくってた！」

「そっか。あ、こんにちは」

「…ともひろくん、このひとがかわいいぱぱ？」

「ん？」

「そうだよ！ともくんのかわいいほうのぱぱ！」

「えっと……？」

「あ、中間さーんこんにちわ」

智洋と一緒にやってきたお友達にごあいさつすると訳わからんことを言い出し、疑問符を浮かべているとひと好きのする笑顔のはまだ先生がやってきた。

「え！あの子が！？」

「はい、昨日智洋くんとケンカした子です」

「はあ…めちゃくちゃ仲良さそうですけど」

「そうなんですよ、ケンカする前も一緒に遊んでいるとこ見たことがなかったので正直ぼくも驚いてて…でもね、ごめんなさいして、お友達のことを許してあげて、仲直りができたのでお家でたくさん褒めてあげてください」

「わかりました！」

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「ただいま〜……めっちゃいい匂いする！親子丼！？」

「すご。犬かっ！」

「ともくんおてつだいしたよ！めしあがれ！」

「はーい、すぐにいただきまーす♡」

はまだ先生が＂それから小瀧さんも。小瀧さんにはとても柔軟で大人な対応をしていただいて、園としても感謝しています。たくさん褒めてあげてください＂なんて言うから気づいたらスーパーに寄ってのんちゃんが好きな親子丼の材料買ってた。

「へえ、仲直りしてもっと仲良くなったんやぁ」

「うん！おやまとおだんごつくった！」

「ふふふ、あっ、そういえばふたりで＂かわいい方＂とか言うてたけど、あれなんなん？」

「あーっ！」

「なんや！のんちゃん知ってんな！？」

突然あせったように大きな声をあげたのんちゃんが事に関わっているのは火を見るより明らかで、じぃーっと見遣る。

「ともくんとのんちゃんの秘密ーっ！」

「ひみつーっ！」

「なー？」

「なー！」

「えー！なんなんそれ、パパもまぜてやぁ！」

なーんやねん、ふたりで仲良くしちゃってさ。
のんちゃんと智洋が仲良くなるのはうれしいけど俺を仲間はずれにするのはちゃうやん。

「ともくん、淳太拗ねてもうた。どうする？」

「こちょこちょする！」

「え、や、勘弁して！」

──大型犬と小型犬にじゃれつかれて大変でした。