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 無事にのんちゃんは再就職先が決まり、上司から怒られることもあるけどやりがいを感じると毎日朝から晩までがんばって働いていて──俺はというとのんちゃんと結婚したら智洋にあわせた勤務形態に変えようと思ってたんだけど──結婚どうこうはどうなった?

「目標達成したから結婚した気になってんちゃう?」

「そうなんかな…」

「何が不安なんよ」

「大変やけど仕事が楽しいらしく…やりたいこと見つけたから俺のことどうでもよくなってもうたんかな…とか…職場に可愛い子おるんかな…とか…」

「あはははは、淳太くん恋する乙女の顔してる!」

「わ、笑うな!」

のんちゃんの再就職祝いを渡したいと呼び出されたから例のごとく照史に近況報告。のんちゃんも照史に近況報告という名目で惚気話をしてるらしく、心配いらへんやろ!と言われたけど正直不安は拭いきれない。

「ただいまー…」

「おかえり。今日も随分と遅かったな、ごはんは?」

「あー…軽く食べてきたから大丈夫」

「そっか…お風呂沸いてるで」

「なぁ淳太、毎晩待ってないで寝ててええねんで」

だって最近妙に帰ってくるのが遅いし!
なんかよそよそしい!あれは絶対なんか隠してる!!

「ぱぱ、おこったらやぁよ」

「怒ってへんよ、少なくとも智洋には」

「ともひろやないの!ともくん!」

「怒ってるのともくんの方やんか〜!」

「親子でなにイチャイチャしてんすか」

「あ」

「りゅうしぇ♡」

折角の休日だというのにのんちゃんは用事があると朝から出掛けてしまい、とりあえず公園で遊んだあとは智洋たっての希望で流星クンのお店にやってきた。

「繁盛してるやん。忙しい時間にごめんなぁ…」

「いやいや、おかげさまで」

「お昼に来てくれたひとが夜に来たりもするやろ?」

「そうすね。でも夜はそれこそ望が手伝いに……あ、」

「えっ──流星クン、その話くわしく」

たじろぐ流星クンの腕をカウンター越しに掴み、のんちゃんが就職後もバイトをつづけていて会社帰りに手伝っていたということを洗いざらい吐かせた。

「望が浮気!? それだけは絶対ないっすわ!」

「絶対とかないから…」

「望に限ってはあるんすよ…あいつくちを開けばジュンタガージュンタガートモクンガーでお客さんにも呆れられてるくらいやで?」

「うっ…」

「とにかく信じて待っててあげてください」

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作者名:26 | 作成日時:2022年10月21日 0時

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