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卒園式とおなじスタイルにピカピカのランドセルを背負った大毅が可愛すぎると玄関の前で突如撮影会がはじまり、予定より１０分遅れて到着した小学校の校門前でもあたりまえのように撮影会がスタート。いくらなんでも撮りすぎやろ！とツッコミたいところがわが息子ながらよく似合っていて何枚だって撮りたくなる淳子の気持ちがよくわかる。
黄「だいは２組だから…あ、きたきた」
青「えーっと…どこや……」
黄「わあ…６年生ってこんなに大きいんや」
青「おった。ふっ、緊張してんな〜」
黄「お友達が１００人できるか心配みたいよ？」
保育園では先生から「大毅くんがいるとクラスが明るくなります」と言われていたけど、内弁慶な恥ずかしがり屋で受け身なところがあるから春休み中はずっとお友達できるかな〜と心配していた。この入学式の入退場だって知らない６年生のおにいさんに緊張してガチガチ。手の繋ぎ方さえぎこちない。
赤「……ふ…ふじい…だいき、です。すきなたべものはニラです。ピアノとたいいくをがんばりたいです」
入学説明会で出された最初の宿題「自己紹介」を終えて安心したのか、あたたかい拍手につつまれるなかくるっと振り向いた大毅にやっといつもの笑顔が出た。
黄「はーい、今から明日の準備をしますよー！」
赤「はーい！」
黄「持っていくもの言うからランドセルに入れてね」
赤「はーい！」
黄「連絡帳、筆箱…おっけ？」
赤「れんらくちょ、ふでばこ……おっけー！」
──はあ。尊い。あまりにも尊すぎる。学校に持っていく物を確認したあとは明日からはじまる通学班での集団登校の約束ごとを確認して指切り──６年生の班長さんのうしろについて登校する姿も含めて尊すぎ。
赤「〜〜〜♪」
青「なんやそれ」
赤「こうか！」
黄「６年生が教えてくれたんやって。ねえー？」
赤「りゅーせいにはだいがおしえたげる！」
青「え、あ、ママ！ママは？」
黄「もう３番まで覚えさせられました」
赤「りゅーせ！いくよ！」
青「あ、はい…」
小学校に通い出して１週間ほど経つと学校であったことたくさん話してくれる大毅のくちから、学校生活のお世話をしてくれる６年生や同じクラスの友達の名前がでてくるようになって楽しそうでなにより。
黄「そうだ。パパに宿題見せてあげなよ！」
青「ついに宿題がでたか」
赤「これ！ワークのいろぬり！どお？」
青「独創的、やな」
赤「ほめてる？」
青「ホメテル！」
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作者名：26 | 作成日時：2022年4月26日 12時
