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年長さんになってお昼寝がなくなったのに仕事から帰ってくると起きてる日があって体力がついてきたんだな…と思う。最近は入学準備のひとつとして文字の読み書きを知育玩具やドリルで勉強してて──そんな成長のひとつひとつに、ついこの間までばぶばぶ言うて赤ちゃんだった息子があと半年もしたら小学生になる実感が少しずつ湧いてきて感慨深い。
黄「だいちゃん、パパにあげへんのー？」
赤「えーーー！うーーーーん！」
青「あいつはなにを照れてんの」
黄「ふふふ。パパ待ってるよ、ほらほら」
赤「はい！りゅーせーへ！」
風呂からあがってリビングにもどったらイタズラを隠すみたいにパタパタと走って絶妙な距離をとった大毅が物影からこちらを見ていた。淳子に促されてもじもじしながらやってきた大毅から渡された紙にはお世辞にも上手とはいえないけれどいかにも男の子らしいタッチで『りゅうせいへ おしごとおつかれさま だいきより』とイラスト付きで書かれていた。あ、これはやばい。
赤「ねーぇ！どーぉ？うれしい？」
青「〜〜〜こんなんうれしいに決まってるやろ！」
赤「きゃあーっ！」
黄「ああ、もう、ビール溢れるって〜！」
生意気だけど可愛い息子に出会った時から変わらず美人で可愛い嫁──嗚呼、なんてしあわせ。しあわせすぎて翌朝寝坊して息子から手荒い起こされ方をして嫁には怒られたけど、それさえしあわせでへらへらしてたらまた怒られた。
緑「お花飛んでるで」
青「だって、これ。もらっちゃってさー」
緑「大毅から？ うわー、可愛いな〜！」
青「神ちゃんもはよ小瀧と結婚したらええのに」
緑「は？…え、あ、えっと…えっ……いつから」
青「俺の奥さん誰やと思ってんの」
緑「〜〜〜〜っ！！」
小瀧の相談相手はもっぱら淳子。これまでも小瀧に呼び出されることはあったけど、ここ最近は呼び出しも電話も小瀧がうちにくる頻度があきらかにあがっていて、そのたびに淳子をとられていた俺と大毅の我慢が限界を迎え、じつは神ちゃんと小瀧が一昨年から付き合うてたことを聞いた。
青「ずっと隠されてたとか悲しいわー…」
緑「ごめんて」
青「仲良すぎて逆に言い出しづらいのもわかるわ」
緑「あはは…照史と�陲舛磴鵑砲盡世錣覆福帖�
青「で、結婚は？考えてんの？」
緑「考えてる……けど、のんちゃんの気持ちが…」
これは結婚報告されるのも時間の問題やな。
とりあえず早いとこプロポーズして淳子返してもろて。
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作者名：26 | 作成日時：2022年4月26日 12時
