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すぐに大毅が背負ってる写真と金額など諸々をお義父さんに送ると「似合うとる」と返ってきて、お義母さんが購入の手続きをしてくれた。
黄「だいちゃんばあば帰るからばいばいして」
赤「ばあばまたね！」
青「ほんまありがとうございました」
黄母「いいえ〜、流星くんのご両親によろしくね」
入学祝いにランドセルは中間家、勉強机と子ども部屋に置く大毅のベッドは藤井家が購入することになっていてランドセルのつぎはウチの親と勉強机とベッドについて話し合わなければならない。
それと同時にもうひとつ。
黄「今日からこっちのお部屋にお布団で寝よっか」
赤「ママもいっしょ？」
黄「ママもパパも一緒。お布団がちゃうだけ！」
赤「なんでー？」
黄「だいちゃんがひとりで寝られるように練習」
赤「なんでー！だい、ママといっしょがいい！」
親子３人で寝るにはベッドが窮屈になってきたところだったし、掃除した子ども部屋に布団を３組敷いてひとり寝の練習をはじめてみたけど、毎朝起きると大毅が寝ていた真ん中の布団はもぬけの殻で淳子の布団に潜り込んでくっついてる…これは時間が掛かりそう。
黄「これ兄弟がおったらまたちゃうんやろね」
青「それは、えっと、誘い文句っすか？」
黄「……だいちゃんが求めてないから無理か」
青「ちょお無視せんといて！？」
黄「ふふふ。だいちゃんの説得がんばれ、ぱぱ！」
それはひとり寝よりも時間が掛かりそう──ていうかちょっと待った。大毅がひとり寝してくれないとそれどころじゃなくないか…いきなり本腰をいれてひとり寝に取り組みはじめた俺を不信がる淳子と大毅なのであった。
黄「だいちゃん、おはよぉ」
赤「ん゛」
黄「ひとりで寝れてたやん」
子ども部屋に大毅のベッドが届いてからは添い寝がむずかしくなって試行錯誤して時には後退しながら、ちょっとずつひとりでベッドに入る回数や時間を増やしていった。最初の頃は夜中に起きて泣きながら俺たちのベッドに潜り込んできて、朝起きたら大毅が寝てて驚かされたこともあったけれど抱き枕を購入して淳子の香水を振ったらひとりでベッドに入ってこわい夢を見たとき以外は朝までひとりで寝られる回数が増えてきた気がする。
赤「きょうはママといっしょにねたいかも」
なんて甘えてくる日がまだたくさんあるけど、こうやって甘えてくれるのも今のうちにだけだと思うとついつい甘やかしてしまう。
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作者名：26 | 作成日時：2022年4月26日 12時
