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青「はい、これ水筒とお弁当な」
赤「え！りゅうせえがおべんとつくったん！？」
青「えっと…これは…」
赤「…？」
黄「ほらだいちゃん準備まだ終わってへんよー」
赤「はぁーい」
結論からいうと麦茶はちょっと煮出しすぎて雑味が出てしまったけどなんとかなって、弁当に関しては５時起きで取り掛かってみたけれどだし巻きたまごに悪戦苦闘してたところに淳子がやってきてとなりでテキパキとキャラ弁を作りあげた。
青「麦茶も弁当も作るのって大変なんやな……」
緑「いきなりどうしたん」
青「じつはさ─────」
神ちゃんにも「それは流星が悪い」と散々ぱらに言われて甘いものを片手にいつもより早めの帰宅──玄関の出迎えはママに言われてやってきた大毅だけ。
赤「ねえりゅーせ……ままとけんかしてる……？」
青「へ、なんで」
ジャケットの裾を掴んでまっすぐ見上げてくる純粋無垢な目は涙でうるうると揺れていて、思わず逸らしたくなった。
赤「あんな、だいな、いつもはりゅーせぇいややねん」
青「お、おう…」
赤「だいのままなのに、ままとなかよしするし」
青「うん…」
赤「りゅうせえのおはなしするまま、きらきらでおひめさまみたいなのに、きょうはちゃうくて…ぱぱもままもいつもとおかおちゃうの…だい…いやや…」
青「怖くなってもうたか、ごめんな」
赤「はよままにごめんねしてやぁ〜」
なかなかもどって来ない俺たちを心配した淳子が玄関にやってきて、しゃがみ込んだ俺に抱きついて泣いてる大毅をみて驚きの声をあげた。
赤「なかなおりしないと、だい、」
黄「うん？」
赤「えへへっ、だいがぁ、ケーキぜんぶたべちゃう」
黄「えー！ママも食べたいから仲直りするわぁ…」
大毅のおかげで無事仲直りして、３人でケーキ食べたあとに一緒に麦茶作って大毅から今日の麦茶おいしくなかったと言われて大笑いして──淳子が仕事帰りに買ってきてくれていた缶ビールで乾杯した。
青「仲直りのしるしに…」
黄「親父くさっ」
青「ひど」
黄「今日はどっちにしても無理やと思う。ほら。」
青「…ほんまや」
晩酌終わり、淳子にだっこされて寝室にやってきた大毅をベッドに寝かせるとなにかを探すように彷徨っていた手が俺たちの寝間着を掴んだ──淳子は不安にさせてごめん…と眉を下げるけど俺には「いちゃいちゃさせん」という強い意志を感じる。多分どっちも正解だと思う。
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作者名：26 | 作成日時：2022年4月26日 12時
