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黄「どうですか？」
赤「かぁいいねえ」
青「ん、可愛いな」
同棲当初から変わらずにやっている淳子のコーディネートチェックにいつからか大毅も参加するようになってて、くるくるまわる淳子を見て「可愛い」「大好き」「えへっ」の評価がくだされる。
黄「大毅とどこかでお昼食べて帰ってくるから、流星は冷蔵庫に入ってるごはん温めて食べてね」
青「……うん」
黄「りゅーせ！仕事なんやからしゃーないやろぉ？」
青「うーん…」
黄「……だいちゃんパパに行ってきますしたって！」
赤「りゅーせ！いってきまぁす！」
青「淳子は？」
黄「え、ぁあっ、だいちゃん待って…行ってくるね」
しゃがんだ俺にとことこ近づいてきてハグをするとほっぺに可愛らしい感触とリップ音を残して離れた大毅は元気いっぱいに淳子の腕を引いて、ずっとたのしみにしていた保育参観に向かった。
青「…大毅のやつわざとやな」
土曜日だから俺も行けると思ってたのに直前にどうしても外せないリモート会議が入ってしまい、参加を見送ることになった。年中さんになった大毅の姿を見れなかっただけでもショックなのに、昼メシは仲間はずれだし、いってきますのちゅーもできなかった。もしも俺があんぱんのヒーローだったら元気が出なくて戦えないけどそんなことも言っていられないのでパソコンを開いた。
赤「りゅーせ！りゅーせ！りゅーせい！」
黄「こら、おうちに帰ってきた時はなんて言うの？」
赤「たーいまぁ」
青「おかえり。どうやった？」
赤「いちごぱへたべてん！」
青「それはお昼の話やろ、保育参観のほう」
淳子に保育園の体操服を脱がされながら、保育参観でママになんとかなんとかのお歌をうたってママたちと一緒にあれをしてこれをしてたくさん遊んだと興奮気味に教えてくれた。
青「たのしかった？」
赤「うん！りゅーせもきたらよかったのに…」
青「流星も行きたかったけどお仕事やったから」
赤「だい ちょっとさびしかったあ」
あまりの可愛さに着替えが完了した大毅を抱きしめてうりうりしていると洗面所からもどってきた淳子が大毅のあたまをなでる。
黄「パパにお願いしたの？」
青「え、なに」
赤「えとぉ…ぱぱのやつはきてくれる？」
青「……？」
黄「来月の父親参観、流星に絶対来てほしいねんて」
青「何がなんでも絶対行ったるわ！」
父親参観当日の朝に淳子がお留守番だと知った大毅が玄関で大号泣したのは言わずもがな。
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作者名：26 | 作成日時：2022年4月26日 12時
