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当初は大毅が１歳になったら仕事復帰する予定だったけれどママパパ以外には人見知りがすごいし卒乳もままならない状態のため育休を延長──今日も今日とて家だろうが余所だろうが関係なく元気にまさぐっております。
黄「授乳は夜間だけになって、それも飲んでるっていうよりほとんど咥えてるだけなんですけど離したりおしゃぶりに変えると怒るんです…ね、だいちゃん」
母「そら大変や…ほら大毅、ばあばもおっぱ いあんで」
青「ちょお、オカンやめろや！大毅嫌がってるし！」
母「……若い子のがええか」
青「そういうのとちゃうねん」
大毅のそれはおっぱ いというか淳子にたいする執着だから年齢とか性別とかそういうのは関係なくて淳子であることに意味がある、みたいな。ていうか、俺はオカンの品のない冗談が見てられなかっただけやけど。
青「オカンの相手すんの疲れたやろ」
黄「なんでよ、流星のママめっちゃやさしくておもろいからわたしお義母さん大好きやねん！あといまだにちょっと照れてらっしゃるお義父さんもね？」
青「親父なー…あんなんやけど俺らが帰ったあとオカンに淳子ちゃんはええ子や〜言うてるらしいで」
黄「淳子ちゃん呼びなんや！？ パパ可愛いわ〜！」
ウチの両親が淳子をひどく気に入って、流星がいいお嫁さんを連れてきてくれたと大喜びして隣近所に自慢してまわったと知ったのは最近。孫の大毅もよく可愛がってくれて、親父は強面だから心配だったけど大毅が慣れてからは結構べったりでひたすら相手をしてくれたおかげで帰りの新幹線はぐっすり。
黄「ないない」
赤「なあない なあない」
黄「んーん、ないない」
赤「うーっ」
卒乳に向けて毎日行われる��ないない��の攻防戦。淳子が胸まえで手をクロスさせると大毅は泣きながら腕を退かそうとするんだけど必死な姿が可愛すぎて思わず淳子が笑ってしまい咄嗟に手でくちを覆う。すると腕の位置が変わった隙をついてちいさな手が胸に触れてにっこり。
赤「ぅん♡」
青「いや、どんだけ好きやねんっ！」
赤「あーうーっ」
青「大毅大毅、パパも触っていい？」
赤「……」
黄「あかんって」
近づけた手を無言でぐいっと退かされて、これを数回繰り返したら大毅が怒って○△※☆％￥みたいな大声を出すから、びっくりしたけど面白くて淳子と大爆笑してたら怒ってた大毅もけらけら笑い出す。
青「レンタル期限あと２ヶ月ですよ？」
赤「ん゛」
──卒乳の道は険しい。
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作者名：26 | 作成日時：2022年4月26日 12時
