１５ ページ15
.
紫「俺は出てくるからお好きにどうぞ」
気を利かせた家主が席を外して�霤腸箸離螢咼鵐阿浪兇判濟劼里佞燭蠅�りになった。その状況に居た堪れなくなって咄嗟に「ひ…久しぶり」なんて言ってしまい、嫌な沈黙がながれたけどわざとらしく大袈裟にため息を吐いて「もう！流星のあほ！」と淳子が呆れたように笑ってくれて泣きそうになった。
青「食事中にずっとスマホいじってたのも、そのスマホに夢中になって淳子の話全然聞かへんかったのもほんまごめん」
黄「わたしも流星の友達がわたしたちのことお祝いしてくれたお礼の連絡だって知らずに怒ってごめんね…でもごはんの時に控えてほしい」
青「せやな、子どもの躾にもよくないからやめるわ」
黄「ふふっ。流星はあの時わたしがなにを言おうとしてたか気にならへん？」
青「え…なに…にやにやして…怖いねんけど…」
黄「この子の性別がわかってん」
青「…えっ？え、え、うそ、ええ？ て ていうか、そういう大事なことはもっとはやく言うてや！！？」
黄「言おうとしたのに聞かんかったのは流星やん！」
せっかく仲直りをしたばかりなのにまたケンカになりそうになって、ふたりで目を合わせてあかんあかんとひとつふかーく息を吐いた。
黄「……発表していい？」
青「待って。それってまだ誰にも言うてない？」
黄「これが宇宙初公開です」
青「よし──あ、その前に」
黄「もうなんやねん」
もうひとつ謝らないといけないことがあって、それをきっちり謝罪して解決してからじゃないとわが子の性別を聞いてはいけないような気がした。
青「これまで何回も子どもが生まれたら子育てを��手伝う��とか��サポートする��って言うてきたけど、あれちゃうよな…この子は淳子だけちゃうくて自分の子やねんから俺も父親として自覚とか責任を持って一緒に子育てを…んあ〜…うまく言われへん！」
黄「大丈夫、ちゃんと流星の気持ち伝わったよ」
青「家事も他人事にせんから…！」
神ちゃんの入れ知恵だとしっかりバレてたけど子供じみた指切りで約束をかわした。１ヶ月前はまだ薄っぺらくぺったんこだったはずが確実にぽっこりと丸くなってきたおなかを母親の顔をした淳子がほほえみかけてなでる姿に息を飲む。
黄「おとこのこ、やって」
青「……お、おとこのこ」
無事解決したと連絡を入れたらすぐもどってきた�陲舛磴鵑棒�別もつたえ、もう痴話喧嘩に巻き込まれるのはこりごりだと念を押されてふたりで手を繋いで帰った。
→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 440人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：26 | 作成日時：2022年4月26日 12時
