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約束通りふたりで訪れた検診で無事赤ちゃんの心拍が確認されてまずはひと安心。この頃から淳子の体調はわかりやすく変化していき、会社には安定期に入ってから報告するつもりでいたけど悪阻がはじまると仕事どころではなくなって休むことも増えたから予定よりはやい報告となった。
黄「…なんでのんちゃんは怒ってんの？」
桃「私だけ会社と同じタイミングの報告やった…」
ほんとは小瀧にもみんなと同じタイミング──心拍が確認できた日につたえるはずだったんだけど検診のあと体調がすぐれないと訴えた淳子を家まで送り休ませた。小瀧に黙っているとこうなることはわかっていたけど淳子が「のんちゃんにはわたしから言う！」と言って聞かなかったから俺からつたえることはせずにいたんだけど。
青「忘れとったやろ」
黄「えへへへ…のんちゃんほんまごめんね」
桃「仕事中助けられるのは私なのにーっ！」
緑「のんちゃんに何度も何か知ってる？って聞かれたけど俺らのくちから言うわけにいかんから俺も照史も�陲舛磴鵑皹�すのに必死よ！」
黄「神ちゃんも迷惑掛けてごめんね〜！」
ちなみに神ちゃんは淳子の体調不良がつづいてる時点で勘づいていて、妊娠発覚の翌日に「神ちゃんの言うとおり杞憂やったわ」と前日に情けない姿をみせて心配を掛けた神ちゃんに妊娠を伏せて話した俺の浮ついてるようすをみて確信したんだとか。
妊娠がめちゃくちゃうれしくてテンションはあがったけど妊娠初期は大事な時期だし、浮かれてて足元すくわれましたーなんてダサいから、いつも以上にいつも通りを意識してきたつもりだったのに。
紫「いーや！めちゃくちゃわかりやすかったで！」
青「嘘やん！？」
緑「よお言うわ。鼻歌交じりで仕事してて「藤井さんご機嫌ですね」って言われてたんどこのどいつや！」
橙「淳子ちゃんに対してもえらい過保護やったしな」
青「それはあいつが全然気にせんから…」
紫「あー…わからんでもない…」
とにかく不器用でめちゃくちゃビビりなことを自覚してるくせになぜかいつも自信だけは持ってて、たまに聞く耳を持たない時がある。おかげで寿命が縮まるような体験を何度もしてきた。
紫「流星、淳子のこと頼むで」
�陲舛磴鵑�らこの言葉を掛けられるのはこれで三度目になるけど、毎回義実家に行くのと同じくらいピリッとして背筋が伸びる。淳子は「みんな心配しすぎやねん」って言うけどこっちからしたらどんだけ心配掛けてきたねんっていう話や。
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作者名：26 | 作成日時：2022年4月26日 12時
