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緑黄３－１ページ6

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　月末のとある金曜日、淳太くんが自宅の一室にこもってかねてよりたくさんの要望があったSNSのライブ配信をするそうです───

黄「え、あ、はじまったん？これ、えーっと…こんばんは〜…わわわ、コメントやばい…はやすぎて全然追いつけへん…みんな打つのはやない！？」

ライブ配信は担当雑誌のアカウントで数回経験があるけれど後輩たち主導で、後輩がひろった質問に答えるだけで終わってたからほぼ初体験の淳太は勢いよくながれる大量のコメントを追うのに精一杯。ぐっと画面に近づいたせいでコメントは勢いを増すばかり…目がまわるということでコメント読みは諦めて質問に答えていきます。

『ご自宅ですか？』

黄「自宅です。リビングは騒がしいから滅多に使われない仕事部屋からお届けしてます〜」

『淳太さん何飲んでるの？』

黄「ハイボール(笑)つまみはポテチです(笑)」

『部屋着？見せて〜』

黄「はーい」

『旦那さんとお子さんは何してますか？』

黄「旦那さん(笑)は、下のふたりをお風呂に入れてくれてます。お兄ちゃんは何してんねやろ、部屋におるみたいやけど…」

桃「じゅんたぁ？」

黄「あ、ごめんなさい、ちょっと外します」

淳太がフレームアウトすると、フォロワーたちは声の主が大毅か望か予想しつつ、漏れ聞こえる親子の会話に聞き耳をたてて盛りあがっている。

黄「お待たせしました…ゲストです(笑)」

桃「…？」

黄「三男です〜…うわぁ、のんちゃん大人気。みんながのんちゃんこんばんは〜やって。あっこ見てごあいさつできる？」

桃「こんばんは！」

黄「何歳ですか？」

桃「さん！うさぎぐみ！はまちゃ…」

黄「ちょ、ストップ！しゃべりすぎしゃべりすぎ！」

淳太は大慌てでおしゃべりが上手な望のくちを塞いで苦笑い。その後も冷や冷やしつつ、望と一緒に質問に答えていると騒がしい足音と声が近づいてくる。

赤「じゅんたじゅんたじゅんたぁあああ〜！」

断りをいれた淳太が再びフレームアウト。ぽつんと取り残された望も追いかけるように画面から消えて遠くのほうで子供たちのやいやい言いあう声がしてから数十秒後、淳太に抱っこされた望と脚に絡みついた大毅がやってきた。

黄「次男でーす。照れてます(笑)」

このあとたくさんの質問に答えているうちに旦那のコメントが発見されてひと盛り上がりあったのち旦那から呼び出しをくらってライブ配信終了となりました。

【！】Twitterにあげたものを加筆修正。