赤黄１４ ページ48
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淳太とつきあうようになってダウンロードしたアプリから通知が来てたし、ここ数日は小さなことにイライラしてたからそろそろかな〜とは思ってたけどめずらしく朝寝坊した淳太は起きたと同時にトイレに駆け込んだ。
息「まま…？」
赤「ママはおなかいたいいたいの日やから、ママがゆっくりねんねできるようにせなはパパと一緒に静かにしてあそぼうね」
息「ん」
赤「ほな、いただきますしよか」
起きた時には淳太はトイレに籠城してて、朝食も俺とふたりきりだから息子はそわそわして落ち着かないようすだったけど、こっちが冷静に説明してあげればまた言葉はほとんど理解できないけど朝から仕事で居ないこともあるし、納得してくれたっぽい。
赤「痛いのは腹だけ？」
黄「………ん」
赤「久々にでかいのきたんやなぁ」
黄「………ん」
おなかにブランケットをかけてソファの背もたれと俺のせまい隙間に挟まって俺の背中に体重をあずける淳太のようすを、積み木をしてた息子は手をとめて不思議そうにぽかんとおくちをあけて見ている。
赤「ママ、ぽんぽん痛いねんて」
息「ぽんぽん？」
赤「そう、そこ」
ぽんぽんという響きがお似合いのまるまるした自分のおなかを触りながら確認してきて、手に持ってた三角の積み木をおなかのうえに滑らせてすりすりしてるのがめっちゃ可愛い。淳太が見たら可愛い可愛いってよろこびそうやけど顔上げる余裕もなさそう。
すうすうと寝息が聞こえてきてから数十分して背中にのしかかってた淳太がもぞっと動いた。
黄「んー…ごめ、重かったやろ…」
赤「いーや、背中がぬくくて眠なったくらい…それよか調子はどうよ、くすり効いてきた？」
黄「うん、ありがと…せなもパパ取ってごめんね」
それにしても息子は歩くようになってより一層目が離せなくなったけれど、家でも外でも縦横無尽に動き回ったり、ぎゃんぎゃん騒いだりせずにひとりでお利口にあそんでられる子でほんま助かる。
赤「積み木たのしいもんなぁ？」
息「まー、うーっ」
黄「ん？」
息「あっ、う」
よちよちあんよで俺のひざにたどり着くと手を伸ばしてきたので抱きあげる。俺の肩口で淳太と息子が至近距離でみつめあってる。(可愛い)
黄「えっ」
赤「……わお」
淳太のねこっけをふわふわとなでる小さなおてては情緒不安定気味な淳太の涙腺を崩壊させるには充分で…ひとの肩口でえぐえぐ泣くのはいいけど鼻水つけんといてな。
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作者名：26 | 作成日時：2022年2月11日 16時
