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赤黄１３ページ47

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　雑誌の撮影と取材だけだったから現場まで息子をつれて自分の運転でやってきて、マネージャーからしげのドラマの現場の終わりが早まったと聞いてスタジオのカフェでしげを待ちながら息子と休憩中。

赤「淳太」

黄「おつかれ。せなくんパパ来たで？」

赤「せなぁ〜」

黄「もう飲み終わるからちょっと待っててな」

赤「急がんでええよ、ゆっくり飲み」

息子をだっこして遊んでくれてるしげにあまえて、残りのアイスティーをゆっくり味わわせてもらって、息子が残したオレンジジュースはしげが飲みきってから駐車場に向かう。

共『重岡さんお疲れさまでしー…あ、こんにちは』

赤「お疲れさまっす。えっと、うちの中間です。」

黄「重岡がいつもお世話になってます」

共『こちらこそ。息子さん？かわいいっすね〜！』

赤「いやぁ〜…絶賛人見知りで…すんません…！」

共『重岡さんがお父さんやってるの新鮮だなぁ』

たまたま駐車場でしげがドラマで共演中の役者さんに会って、普段なら見ることのできない俺の知らないドラマの現場のしげが垣間見えてくすぐったい気持ちになった。

黄「いいひとそうやったね」

赤「めっちゃいいひとやで、面白いし優しいし」

黄「あれ？うしろ？」

赤「うん…あ、そっか、淳太ずっと運転してるんか」

黄「それは全然ええねんけど」

家族で車に乗るとなったらハンドルを握るのはしげのほうが圧倒的に多いから。そのしげが息子をチャイルドシートに乗せて、そのまま何も言わずにうしろに乗り込んだから不思議に思ってたけど、車が発進してすぐに謎は解けた。

黄「…ふはっ。相当疲れてたんやなぁ」

ルームミラーを見るとなかよく頭を寄せあって、よく似た寝顔をして気持ちよさそうにすやすやと眠っているふたりの姿があった。

黄「しげ、せな、着きましたよ。起きや〜！」

赤「んあー…あ゛」

黄「着いた。俺は荷物持つからせな降ろしたって」

赤「ん。せなくーん、お家着いたで」

息「うー…」

しげに似たのか睡眠大好きマンの息子はチャイルドシートから起きてしげにだっこされると体重をすべてあずける。まだ起きるつもりはないらしい。

黄「お風呂沸いたら入るやろ」

赤「おん。せなどないする？」

黄「ああー起きそうにないし身体拭けばええかな〜…もし起きたら俺があとで一緒に入れてまうからしげもたまにはひとりで入り」

赤「ありがとう…？」

さて、と。今日の晩ごはんはニラ料理にしたろ。

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